緑色の体にサボテンのようにトゲトゲが出ていて、いかにも危険だぞ!と
自己主張しているような見た目なので、あえて触れるようなことはないと
思いますが、最近は大人でも自然に触れる機会が少ないので、どんな樹木
に危ない毛虫が付いているのかということも、わからない場合がほとんど
だと思いますので、里山だとしたら、柿・桜・梅・欅・栗・胡桃・花水木
などには近付かないのが無難です。
イラガの幼虫に刺されると、とにかく半端な痛みではありません。
本によっては、電撃的な痛みだと表現されていますが、それは決して誇張
ではなく、本当に刺された瞬間は小さな毛虫だとは思えない痛みです。
私は一度刺されただけですが、もう二度と刺されたくないので公園などを
歩く時も樹木には近寄らないようにしているぐらいです。
夜になると、この幼虫たちは木の上の方の葉っぱの裏などに隠れますので
夕方以降は心配ありませんが、夕方以降や薄暗い森の中ではムカデが登場
する場合があるので要注意です。
甲虫類の昆虫採集に適した夜間には、あまり心配はなくなりますが、夜に
なると、今度はムカデが活動を開始します。
短い脚がたくさんあって、ノロノロと気だるげに動いているのはヤスデで
こちらは見た目が良くないだけで噛まれるようなことはありません。
ムカデは頭部が赤く、動きも俊敏なので比べて見ればすぐにわかりますが
基本的に益虫(厳密には虫ではありません)なので、何かの間違いで攻撃
をしかけてこない限りは無闇に殺すようなことはしないで下さい。
最後に、日本最恐の危険な昆虫はスズメバチです。
林の中に分け入ると、どこからともなくスズメバチが飛んできて、周囲を
飛び回りながらカチカチと音を出すことがあり、人間に対して近付くなと
警告する昆虫なんてスズメバチぐらいのものです。。
この警告音はかなり大きな音なので、ちょっと注意すれば確実にわかると
思いますから、林の中に入ったり、里山の山歩きをする時には、周囲には
充分に気配りをして、注意するようにして下さい。
スズメバチがカチカチと音を鳴らしている時は、近くで巣作りをしている
から近寄るなよという警告ですから、その警告を無視して近寄って行くと
第一波の防空部隊の攻撃を受けることになります。
もしも、この防空部隊を払い落としたりすると、第二派のスクランブルが
発令されて、精鋭の緊急発進ということになりますから、警告段階で早め
に場所を離れるのが、お互いに被害を出さずに平和解決をする道です。
基本的に私は警告段階で、退避するようにしていたのでスズメバチ軍団の
襲撃を受けたことがないので、襲撃を受けた場合のことはわかりません。
緊急時の知識としては知っていますが、実践していないので効果も不明な
ことなので、紹介は控えさせていただきます。
無用な戦いはしない、というのは自然と共存するために大切なことなので
スズメバチだからといってなんでもかんでも殺すことは止めましょう。