西武ライオンズからボストン・レッドソックスに移籍し、メジャーリーグ
で約9年間を過ごした後、福岡ソフトバンクホークスを日本での再出発の
チームとして契約しましたが、三年間のほとんどをリハビリで過ごすこと
になり、今年はコーチとしての契約だったことから球団の温情を最大限に
評価しながらも自由契約の道を選んで野球人生最後の地として選んだのが
中日ドラゴンズだったみたいな話を目にする機会は多いのですが、実際に
松坂投手と話をしたわけではないので、本心が分かるはずもありません。
もしかしたらドラゴンズは本当に最後の球団だと決めているチームに移る
ための踏み台かも知れませんし、本当にドラゴンズで野球人生を終えよう
と心に決めているかも知れませんが、それはまあどうでも良いことです。
メジャーで9年間、福岡ソフトバンクホークスで3年間を過ごした12年
の間、日本では勝利投手になることなく過ぎてきて中日ドラゴンズに移籍
して3度目の先発登板で12年ぶり、新聞などでは4241日ぶりに日本
で勝利投手になりました。
肩の負担を減らすように投球フォームを変えたことや、最盛期の頃と比較
すれば明らかに体が丸くなっている松坂投手を野球評論家と呼ばれる人達
の一部は酷評し、一軍で投げられる体ではないとか、観客動員数が減少の
一途をたどるドラゴンズが人寄せパンダとして契約したのが本音の部分だ
などとピッチャーとしては使えないという前提で話をしていた評論家たち
は全く選手の力量を見抜く眼力がないわけですからね、潔く評論家という
職を辞してはいかがでしょうか、と言いたくなりました。
日本のプロ野球界で1500万円の一軍の最低年俸の上、背番号99番と
全く期待されていないような契約条件の選手でホームグラウンドを満席に
できる選手が他にいるかと考えると松坂投手以外に思いつかないのですが
松坂投手を酷評した評論家は意地でも誰かの名前を出してきそうです。
勝利投手になった試合で燃え尽きてしまっては意味がないとも言えそうで
一夜明けた様子を気にしていましたが、特に問題はなくローテーションに
入れるような感じなので一安心という感じです。
日本の高校野球史、プロ野球史に名前を残すスーパースターがドラゴンズ
に登場したのは人気の低下傾向に悩んでいた球団にとってはかなりの朗報
だと思いますので、引退までは契約も自動更新になるんじゃないのかな。
松坂投手が怪物と呼ばれていた頃に生まれた子の中に「大輔」という名前
の子が多いことからも、松坂投手の全盛期の人気がいかに凄かったかかが
理解できるのではないかなと思います。
所属球団がどこであっても松坂投手が復活できたことが良かったです。