TOKIOの謝罪に違和感 [芸能]
性的な発言を繰り返したという話も出ている、元TOKIOの山口達也が
強制わいせつ罪で起訴された件ですが、検察の判断によれば起訴猶予処分
ということで事実上の無罪ということになります。
相変わらず呼ばれて行った女子高校生に隙があったと発言して世間の批判
を浴びている芸能人もいるみたいですが昭和の感覚で軽い気持ちで喋って
いるかと思いますが、女性が部屋に来たらキスをして良いのか?それなら
押し倒したらどうなんだ?なんて話は現代のモラルでは通用しないことを
もう少し厳粛に受け止めるべきだと個人的に思います。
痴漢をされるのは短いスカートを履いて挑発するからだと犯人が言ったと
いう話やカナダで強姦未遂に遭った女性に対して警察官があなたの服装が
男を誘惑するように見えるから悪いと言ったという話など性犯罪の原因を
女性に押し付ける発言をする男たちが後を絶たないという現実が女性たち
のMeToo運動に結びついていると思いますが、このような女性の主張
に対して強硬に対決姿勢を見せているのが、自民党の政治家の一部という
ことで、この国の歪んだ男たちの代表が政権与党の政治家である、という
事実が女性蔑視思想の根が深い国の根幹を支えているように思います。
それはともかくとして今回の山口達也の事件で所属グループのTOKIO
のメンバーが謝罪記者会見を開いたわけですが、本来は所属事務所の社長
または、会社を代表する立場の人がするべきことではないでしょうか。
取締役社長のジャニー喜多川氏はFAXで謝罪文らしきものは出しました
がこれはどちらかと言えば、TOKIOの他のメンバーに対する激励文で
あって誰に対して何を謝罪しているかが不明確だと思います。
そもそも公式な謝罪文にジャニー喜多川ってありなんでしょうか?
芸能界ではジャニー喜多川で済むかもしれませんが、本名で書いてこその
謝罪なんじゃないでしょうかね?そういうことを誰も思わないこと自体が
芸能界と一般社会との大きなズレではないでしょうか。
ジャニー喜多川がポコペン喜多川とかソレソレ喜多川とか、そんな名前で
あったとしても、その名前で謝罪文を出す感覚が私には理解できません。
また山口達也が退職願を出したとか、辞表を預かっているとかお涙頂戴の
三文芝居みたいなやり取りを記者会見で披露する意味は何なんでしょう。
そもそもリーダーって辞表を預かる立場なんですか?そういうのは会社の
上司なんじゃないですか?体育会系のノリで土下座して謝ったとか日本の
慣習の一番悪い部分をギューッと凝縮したのが、今回の謝罪会見だったと
そのようにしか見えませんでした。
TOKIOというグループ自体はジャニーズ事務所の中ではもっとも真摯
に活動しているグループという見方をしていただけに山口達也の起こした
事件よりも、山口達也をまた受け入れたいという意志が少しでもあること
を会見の中で出してしまったことが非常に残念だと思いました。
力を持った人間が力を持たない人間に対して性犯罪を犯す、さらには本人
が性犯罪だという認識を持っていないような人間を仲間として受け入れる
のが優しさなのかケジメなのか知りませんが、そういう考え方に対しては
個人的には違和感しかありません。
酒を飲んでいたのでよく覚えていないというような卑怯なことを言う人は
完全に酒を断つまではアルコール中毒の矯正施設で暮らすべきです。
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