日本チャンピオンの存在していなかった女子ボクシングで、バンタム級の
初代チャンピオンを決める王座決定戦が、日本のボクシングの聖地である
後楽園ホールで行われ、ヌーブラのパフォーマンスや引退発表後に即撤回
など、いろいろと話題を提供してきた高野人母美(日本ランキング1位)
と元キックボクサーでシングルマザーの吉田実代(日本ランキング2位)
の二人が戦い、吉田実代が判定勝ちをして初代日本チャンピオンに着いた
という結果が出ました。
この試合については詳しくは判りませんが、この試合の前日に行なわれた
計量について、私は問題だと思いますし、ボクシングファンとしては非常
に残念なことをしてくれたなと高野人母美に対して思います。
プロボクサーであるのと同時にモデルでもあるという高野人母美の経歴も
以前までのパフォーマンスも知っていますが、今回の試合ではまず着物で
登場して、着物姿のままで計量したらリミットをオーバーしたと…。
それは当然、想定内のことなので着物を脱いで計量したら53.4キロと
リミット内に収まって計量パスということなのですが、着物を脱いだ時の
姿は背中に黒ヒョウと竜の入れ墨(当然、日本では入れ墨は禁止ですから
ボディペイント)で、乳首に黒いシールということで、入れ墨のイメージ
の説明では「テーマは極道。相手は勝手にヤンキーだと思って、勝つのは
極道だから」と意味不明の説明をしています。
ヤンキーの竜を踏みつける黒ヒョウが極道で、ヤンキーに勝つのは極道と
いう説明をプロスポーツ選手がすることに対して恥はないのか?
相手の吉田実代をヤンキーだと言うのも失礼な話ですが、そのヤンキーに
勝つのは極道だという論理も不明なら、勝つ自分は極道なの?という話で
日本のボクシング界が暴力団排除に必死に取り組んでいる現状の中で極道
が勝つと言い切るセンスのなさと言うか、倫理観もなければ、現状把握も
全く出来ていない品のなさで、今まで多くのチャンピオンを輩出してきた
協栄ジムが、こんなパフォーマンスを許すことに呆れました。
というか、現在の高野人母美のトレーナーって、あの、亀田興毅だったと
思うんですけど、トレーナーとして管理していながらやらせたとしたなら
現役時代の愚行は全く反省していないというか、いまだにボクシング自体
をスポーツだとは認識出来ない大馬鹿なままで変わっていないということ
ですし、もし亀田興毅が主導してやらせたのなら何も言わなくて良いから
ボクシング界から黙って去れという感じです。
久し振りにボクシング関係で見なくて良いものを見た気がします。
JBCとして何も処分とか勧告とかないんでしょうかね。