ニコ・ロズベルグが引退を発表

同じチームのルイス・ハミルトンと激しい総合優勝争いの結果、最終戦の
アブダビで５ポイント差でワールドチャンピオンを勝ち取ったメルセデス
ＡＭＧのニコ・ロズベルグが唐突に引退を発表しました。



基本的には自分の好きな数字をカーナンバーとして登録することができる
Ｆ１ですが、カーナンバー「１」だけは前年のチャンピオンだけがつける
権利がありますが、継続して自分の好きな数字を付けることも出来るため
来年は「１」にするのかと聞かれたニコが、まだ決めていないと答えたと
いう話が流れた時には、まさか引退を考えているなんてことは全く思わず
引退の報を聞いた時は本当に驚きましたが、実際には鈴鹿で優勝を決めた
後からずっと引退の文字は頭にあったようですね。

ニコが総合優勝した一つの要因として、日本の禅に傾倒し怒りや心配など
負の感情をコントロールできるようになったことが挙げられていて、同僚
のルイス・ハミルトンによる、故意のブロックなどの卑怯な駆け引きにも
冷静に対応してきたことが勝因の一つだとされています。

インタビューを受けたニコは「Ｆ１の世界は少し病んでいる。たくさんの
エゴが互いにぶつかり合っている」と現状を説明し、「皆、自分のことを
第一に考えて他人が不利益になる状況を利用しようとするんだ。多くの金
が絡んだ小さな世界なんだよ」と悟りを開いたような感じを受けます。

まず大切にしたいのは家族だと語り、Ｆ１の世界で総合優勝する価値以上
に家族との時間を大切に考えるようになったのも、莫大な収入以上に重要
なことを悟った潔さから来ているような気がしないでもありません。



このような心境に達したニコ・ロズベルグに対して、チームは自分よりも
ニコに対するサポートに力を入れているというような感情的な発言が増え
チームとして戦うことを放棄したルイス・ハミルトンが勝つことは精神的
に無理だと思うので、ニコ・ロズベルグは一段上に視野が広がった感覚で
引退を決意したのではないかと思いました。

メルセデスＡＭＧでは、ニコ・ロズベルグが好きだったんですが仕方ない
ですからね、来年からはマクラーレン・ホンダ一本かな。

でも、ジェンソン・バトンも引退なんですよね。
ただ再来年まで契約はあるので、来年のホンダのパワーユニットがとても
優れていて、やっぱり復帰することにするとなることを期待しています。

2016年 第21戦 アブダビGP
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