今はもう無くなってしまったヤマハ主催のポプコン(ポピュラーソング・
コンテスト)出身の歌手は本当にたくさんいて、代表格としては男性なら
長渕剛、世良公則、佐野元春、女性なら中島みゆき、八神純子、岡村孝子
など、今でもホールを満席に出来るアーティストが多数、輩出されている
非常に意義深い音楽賞がポプコンだったと思います。

当時はフォーク・ロック系はポプコンと全国フォーク音楽祭、歌謡曲系は
テレビ番組のスター誕生、ホリプロタレントスカウトキャラバン、演歌系
は全日本歌謡選手権と、ほぼ各ジャンルごとに公開オーディション番組が
あって、ここを足掛かりにデビューしている人は多いです。

今は持参金が必要なオーディションとか、怪しげなのも出没するスカウト
など、芸能関係の入口が少々難ありという気がしないでもありませんし、
デビューする人達もやたらと多くて、5年-10年後には消えている人が
大半というのも問題ではないかと思いますが、今回はそういう話ではない
ということで、因幡晃さんの話に移ります。