マニー・パッキャオの同性愛差別発言

ボクシングでは八階級制覇を達成し、現在はミンダナオ島選出の政治家と
しても活動している、フィリピンの英雄マニー・パッキャオ選手がテレビ
番組に出演して同性愛者に対してのコメントを求められた際に「同性愛者
は動物以下」だと発言したことで、非難の声が高まっています。



元々、フィリピンはバクラ＝おかまとトンボイ＝レズビアンが目立つ国と
いうこともあり、本来ならば教義上、容認されないはずのカトリック教会
でさえ、同性愛者に対して寛容な立場を支持しているだけにパッキャオの
発言に対しては失望と怒りの声が少なくはありません。

問題はフィリピンの国内だけに留まらず「同性愛者は動物以下」だと発言
したことを理由に大口のスポンサーだったナイキが契約を解除したことも
あって、パッキャオ自身にとってもインパクトは大きかったと思いますが
それでも動物以下だという部分については謝罪しても同性婚には反対だと
発言を撤回しないのは、パッキャオ自身が強い信仰心を持っているが故で
あり、カトリック教会がパッキャオの発言は聖書に照らし合わせて正しい
と擁護していることからも世の中の流れが全て同性愛を容認しているから
パッキャオが全面的に悪いと決めつけるのもまた間違いであるという見方
があることを示していると思います。

今年の４月の試合を最後に引退すると宣言していることもあり、最後まで
国民の支持を受け続けたい気持ちがある中で、同性愛者に差別的な発言を
したということは、本音の部分で度し難い部分があるんだろうなと個人的
には見ていますし同性愛者が目立つフィリピンであっても、当然保守的な
キリスト教徒は存在するわけですから、一方的な考え方だけでパッキャオ
が非難されるいわれもないという感じがしますね。

そのことばかりが先行することなく、４月の試合でまだ引退には早過ぎる
と言われるような試合を見せて欲しいものです。

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