あの「ドラえもん」の声を担当していた、大山のぶ代さんが認知症になり
料理をしなくなり、友人の顔を見ても名前が思い出せなくなるなどの症状
が出ている他、2分前に言ったことを忘れたり、料理や入浴も事故防止の
観点から女性マネージャーが介助をしていることが、夫の佐川啓介さんの
口から明らかにされました。

ドラえもんのイメージが強いのですが、それよりも前には日本テレビ系の
PTAが選ぶ子供に見せたくない番組のトップになったウィークエンダー
のレポーターなど、パワフルな活躍ぶりを見ていただけに、少々ショック
なんですが、2008年に脳梗塞を発症して以来、徐々に症状が出始めた
ということで、家族や周囲の人たちは脳梗塞の後遺症だと思っていたよう
ですが、認知症と診断されたようです。

直前のことは忘れても原稿を読むことはできるので、声の出演は続けると
いうことですが、いくら元気でお金がある芸能人でも老化を止めることは
出来ないという現実がはっきりと示されたのが身につまされます。

ドラえもんの声を引退しないで、まだまだ続けていたら認知症になること
もなく活躍出来ていたのかな…とか、時間は後戻りできませんが、そんな
ことも考えてしまいました。

現実はそんなに優しくはないことを一つずつ気付かされます。

ぼく、ドラえもんでした。 (小学館文庫)
大山 のぶ代


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