ボクシングの粟生隆寛選手が、フェザー級、スーパーフェザー級に続いて
三階級制覇を目指し、WBO世界ライト級チャンピオン決定戦をネバダ州
ラスベガスで戦いましたが、第二ラウンド1分29秒でTKO負けとなり
三階級制覇に失敗しました。



現時点でチャンピオンが存在しないWBOの世界ライト級で、ランキング
1位の粟生隆寛(帝拳)と、4位のレイムンド・ベルトラン(メキシコ)
の勝者がチャンピオンになる試合でしたが、前日の計量でベルトラン選手
が規定体重をオーバーして失格になっていたため、粟生選手が勝った場合
はチャンピオン、ベルトラン選手が勝ってもチャンピオンにはなれないと
いうことになりモチベーションの点では、確実に粟生選手が上回っている
試合でしたが、1Rから両者の激しい打ち合いとなり、相手の右フックを
まともに受けた一度目のダウン後、さらにロープに追い詰められたところ
でレフェリーが試合を止めてTKO負けになりました。

勝てば日本人としては井岡一翔選手(報道では、亀田という幻の選手名も
書かれていますが正規の試合だとは思えないので除外します)に続いての
3階級制覇だったんですが、チャンスが生かせなくて残念でした。

まだ年齢的にも再起は可能ではないかとは思いますが、本人の戦う気持ち
次第ですから、今後のことはわかりません。

ボクシングマガジン 2015年 05 月号 [雑誌]


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