興行的には観客動員数1位をキープして、子どもよりも大人の観客が多く
泣けた映画とされている「STAND BY ME ドラえもん」ですが、内容的には
あまり良い評判は聞きません。



ストーリー自体はドラえもんシリーズの中から、もっとも泣ける内容だと
されている4本を組み合わせているので、泣けて当たり前と言うか、客を
泣かせることを目的に製作されたのがミエミエであざと過ぎるという評価
が多く聞かれる内容となっていて、例年、公開されているオリジナル版と
比べても決して出来が良いとは言えないようです。

映画のオリジナル設定としてはドラえもんが意図に沿わない発言をしたら
電撃ショックが発生するということになっていて、人間達の意に沿わない
行動をしないようにドラえもんが制御されていることになっています。

安倍晋三のご機嫌取りのような「永遠のゼロ」を撮ったことで、山崎監督
自体が安倍政権の意図に沿うようなドラえもん像を作ろうとしているのか
と非常に疑問を感じる設定を作りだしています。

政権の進める集団的自衛権の行使に反対すると、ドラえもんのように電撃
ショックを受けることになるぞという脅しをさりげなく取り入れていると
したら、山崎貴という監督はもう映画を作るのは止めた方が良いです。

とにかく泣かせることをメインテーマにして、3D映画にした意味も意図
もよくわからないようなドラえもん映画ということで、過去最低の作品を
作ってしまったように思います。

ドラえもん (感動編) (小学館コロコロ文庫)
藤子・F・不二雄


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