サッカーのワールドカップが2014年6月に開催されることが決まって
いますが、試合をするために必ず必要な会場自体の建設が遅れているため
計画通りの日程での開催が危ぶまれている状況になっています。

本来ならば全ての会場は2013年12月31日までに完成させなければ
ならないという期限が設定されていたにも関わらず、ブラジル国内で完成
しているのは12棟の使用会場のうちの半数のみとなっていて、2月の末
の時点でも3つの会場で工事に遅れが出ています。

その中でも日本チームがコロンビアと試合をする予定のクイアバが、最も
日本にとっては最も気になる会場で、現時点の進捗率は95パーセント。
ピッチは完成していますが照明・座席・屋根が工事中になっています。

もっとも工事が遅れているのがクリチバのアレーナ・ダ・バイシャーダと
いう名前の会場で、進捗率は90パーセント。
4万3000人収容のスタジアムの内、完成しているのは1万5000席
となっていて、開会式の一ヶ月前が完成予定になっています。

他にサンパウロの会場がクレーン事故で死者が出た関係で遅れていますが
工事関係者が事故死した会場での試合は、選手も観客も出来れば避けたい
という感じではないかと思います。

開会式以降の日程が確定している以上、遅れるわけにはいかないのは確か
なんですが、突貫工事の結果、大きな事故が起きればブラジルの国自体に
注がれる目線が変わりますからね、厳しい工事が続きそうです。

ブラジル (世界のともだち)
永武 ひかる


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