いきなり苦言を呈するわけですが、40年以上前のテレビドラマの作品を
リメイクしようという趣旨が個人的には全く分かりません。

テーマが難解でリメイクしようとしても何度も却下されてきたので今まで
実写版で復活させることが出来なかったのが40年振りのリメイクの理由
らしいですが、もっと正直に全く新しい作品を生み出すイマジネーション
が足りないからですと素直に言ってもらった方が余程スッキリします。

ここ数年、数々の旧作TVドラマやアニメが実写版映画で復活しましたが
「ワイルド7」「タイガーマスク」「ガッチャマン」とことごとく失敗作
に終わっていて、旧作に対するリスペクトが感じられない粗製乱造映画は
やっぱりダメということを証明してしまっています。

なんとか収支をプラスにしたいプロデューサーは、単純に一昔前に評判に
なったからという発想で、今の若手俳優を出演させて作れば、新旧の世代
が見に来るだろうからメガヒットは無理でも、及第点のお客は入るだろう
という思惑があるのでしょうが、その安易な発想がミエミエで映画館まで
行こうという気になれません。

ということで、リメイクについて批判を展開しましたが、もちろん作者や
作者が亡くなっている場合は代理人に映画化の許可を得ているのですから
第三者がとやかく言うことではないのは承知しています。

作る以上は前作を凌駕する作品にするべきでしょうし、それが無理ならば
最初から手を出して欲しくないな、と思っています。

石ノ森章太郎 ヒーローズコレクション (KCデラックス)
石ノ森 章太郎


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