1960-70年代の特撮ドラマに出てくる怪獣達は、本来ならば大人しい性質
であったにも関わらず、原爆や水爆の影響で巨大化、凶暴化してしまった
とか、宇宙開発競争の犠牲者とか交通事故、公害など、当時の社会問題を
テーマにした怪獣が大半を占めていて、子ども番組という体裁ではあった
ものの大人が考えるべき内容を多分に含んだ内容でした。



そんな中で、ほぼ100%子ども向けだったのが「快獣ブースカ」でした。
文字からして怪しい獣ではなく、快楽の快ですからね、話の内容も現実性
の全くないファンタジーのような感じで浮世離れしていましたが、何事も
リアリティをもとめるという時代でもありませんでしたから、あんな番組
があるのも、それはそれで良かったと思います。

主役のブースカを中心に、同じ円谷プロダクションでありながらウルトラ
シリーズとは全く違うドラマを同時並行で作っていたということで、今は
買収を繰り返されてコロコロと転売されている円谷プロダクションが資金
も製作スタッフも余裕があった時代だから出来たことだったでしょうね。

当時は、本格的な怪獣がドラマに登場していた反面、アニメ作品でしたが
「ちびっこ怪獣・ヤダモン」とか「おらあグズラだど」なんて番組もあり
怪獣番組で一括りになっていたような覚えもあります。

ヤダモンはスポンサーが日水で、日水の魚肉ソーセージを買うとヤダモン
のハンコがもらえて、魚肉ソーセージを買ってもらってゲットしたハンコ
で、カレンダーなどの紙にヤダモン印を押しまくった記憶があります。



他にも実写では忍者ハットリくんに出てきた忍者怪獣ジッポウとか、まあ
いろんなキャラクターが見られて良かった時代だったのかも知れません。

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