第81回ル・マン24時間耐久レースにアストン・マーティンチームから
出走していたデンマーク人ドライバー、アラン・シモンセンがスタート後
3周目の高速コーナーでコースの端の部分で車体が滑り、そのまま真横に
滑りながらガードレールに衝突する事故を起こして亡くなりました。



後続車の車載カメラの映像を見る限りでは、運転自体はそんなに荒いもの
ではなく、雨が降っていたためにコースの端の部分に水が溜まり、高速で
走行しているために車体が浮き上がるような形になって唐突にコース外に
飛び出して行ったように見えます。

高速で走る車が競い合うレースとは言え、安全の確保は第一のはずですが
先週にはインディレースの事故車の撤去を手伝っていたコースマーシャル
が事故車を吊り上げていたクレー者に轢かれて死亡する事故があったので
レース関係者の死亡事故は二週連続ということになります。

今回の事故では、救急隊がシモンセンの救命のため現場に駆け付けました
が、到着時には既に深刻な状況となっていたため、直ちにサーキット内の
メディカルセンターに移送されたが間もなく死亡が確認されたとのことで
映像で見た車の壊れ方よりも強い衝撃をドライバーが受けたみたいです。

レース自体はコース補修のため一時間の中断がありましたが、その後再開
され、シモンセンの家族の意思により、アストン・マーチンチームの他車
はレースに再出走したようです。

MFI叢書 ル・マン24時間 闘いの真実 (モーターファン別冊 MFi叢書)
林 義正 田中 紀子


by G-Tools