昔からの言葉に「やぶへび」という言葉があります。
多少荒れている藪でも、放っておけば何も問題がないのに、わざわざ捧キレで
突いたために奥から怖い蛇が出てくるという意味ですから、単純にまとめると
「見てみぬ振りをしておけば良いのに、余計なことをしたばかりに、想定外の
出来事に遭遇して困ったことになった」となることですね。
ある国で実際にあった話なんですが、結婚した自分の娘の夫から、妻が不倫を
しているようだと相談を受けた父親が、自分の娘の素行調査を探偵に依頼した
ところ、娘の不倫は事実無根だったものの、偶然、自分の妻が不倫をしている
現場写真が撮られてしまったため離婚を考えるという、映画やドラマの中でも
なかなか出てこないようなことがありました。
最初から娘を信じておけば見なくて良い写真も見なくて済んだのにね…という
お話なんですが、人間には残念ながら予知能力がないために不幸な運命の悪戯
みたいなことが実際にある一つの例ですね。
どこの国にも興信所なんてのはあるんだな、というのも意外でしたが妻が不倫
しているかも知れないと、その父親に相談する夫も大概どうなんでしょうね?
という気がしないでもありません。
夫婦間の問題は夫婦間で解決するべきでしょうと思いますし、このような事態
になったことで、娘は父親にも夫にも不信感と嫌悪感を持つと思うので、親子
も夫婦も関係は崩壊に向かうだろうなと予測します。
わざわざ探偵を雇って安くもないお金を払って、別の夫婦関係を破壊するとか
そんな負の連鎖のようなことをしてどうするの?という感じです。
ただ、一つ不思議なことは例えば密会現場を写そうとした写真に偶然にも他人
が写ったとしたら普通なら個人情報保護の観点から対象以外の人物はボカシを
入れたり、塗り潰したりして隠すはずだと思うのですが、なぜ奥さんの不倫の
証拠となるような写真は残ってしまったのでしょうね?
もしかしたら本当に不倫調査をしたかったのは父親で、自分の娘は口実として
利用しただけかも知れないという見方も出来ますね。
男と女の駆け引きは、実際には不倫経験などない脚本家が書くシナリオよりも
余程、奥が深いということが示された話かも知れません。