旅立つことは理解していたはずですが、それでも医療の限界はあることを現実
として知らなければならないことが残念です。
コロナ禍と言われていた三年間の間に、何十年も前からの友人を含めて、以前
にはなかったペースで何人もの人が足早に旅立ってしまい、どんなに親しい人
でも、あっという間に去って行ってしまうことを経験してきましたが、日本で
世界に通用する貴重な音楽家である坂本龍一さんならば、先端医療の技術力で
命を救うことが出来るのではないと思いましたが、無理だったようです。
ああ無常…の心境です。
高校生の時に、海外でコンサートを開催したイエローマジックオーケストラの
「テクノポリス」「ライディーン」のライブを聴いて、テクノポップの世界に
引き込まれ、イエローマジックオーケストラの散会後に坂本龍一さんが出演し
音楽を担当した「戦場のメリークリスマス」も観ました。
「ラストエンペラー」の音楽ではアカデミー賞、ゴールデングローブ賞も受賞
していますし、一昨年公開された「MINAMATA」の音楽も担当されました。
「教授」と呼ばれていましたが、気難しい専門家ではなくコメディを演じたり
「君に胸キュン」では歌いながら踊ったりもしていました。
16歳の頃からなので、40年以上になりますね。
さすがに追っかけはしていませんが、坂本龍一さんが映画音楽を手掛けるとか
そんな話題を見つけると、どんな映画なのかを調べたりとかしたものです。
これからは、そんな楽しみも無くなってしまうわけで、本当に本当に何十回と
本当にを言わなければならないぐらい残念で悲しいことです。
辛い闘病から解放されたことは、とても良かったと思いますが、この世の中に
坂本龍一さんがいないこと…まだ信じられない信じたくない事実です。
でも、前に進むために、坂本龍一さんのご冥福を心からお祈りします。