で亡くなったことが発表されました。
鼻が少し曲がっているのは、少年の頃にボクシングで世界を獲ることを夢見て
練習に励んだ影響だという話をどこかで聞いたことがありますが、ボクシング
は結局、両親に強く反対されたため諦めて演劇に進んだことで、演技の上手い
役者という評判になり、舞台俳優から映画俳優に転身しました。
フランスで派生した、ヌーベルバーグ(英語ではニューウェイブの同義語)の
代表的監督の一人、ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」で
主演して大ヒット作になり、アラン・ドロンや、イヴ・モンタンなどと並んで
フランスの有名映画スターになりました。
元々、運動能力の高い人だったということで、アクションシーンでもスタント
マンを起用することなく、自分で危険なアクションシーンの撮影をした俳優と
しても知られています。(日本の千葉真一さんなどにも影響を与えています)
二枚目俳優として、日本でも女性に人気のあったアラン・ドロンとは共演作も
多く、フランスの暗黒街を描いた「ボルサリーノ」やカーアクションシーンの
多い「ハーフ・ア・チャンス」でアラン・ドロンと共演しています。
以前は日本でもフランス映画の上映本数は多かったのですが、ヌーベルバーグ
のブームが終わり、フランソワ・トリュフォーが早逝したことや暗黒街を描く
フィルム・ノワールも、同じような暗黒街でテーマで描かれた、アジア映画が
香港ノワールや韓国ノワールとして人気が出たこともあり、フランス映画自体
の上映が減っているので、ジャン・ポール・ベルモンドの存在も若い世代には
あまり知られていないかも知れませんね。
コメディタッチで、アクション映画をこなす、ジャン・ポール・ベルモンドの
映画を中高生の頃に見て、カッチョいいと思ったものです。
数年前から、アラン・ドロンが終活に入ったようだという話題はありましたが
ジャン・ポール・ベルモンドの話は、ほとんど出ていなかったのは、脳梗塞で
療養していたからのようですね。
日本のアニメの「コブラ」や「ルパン三世」のモデルにもなっている人なので
顔を見ると、知っていると思う人が多いかも知れませんね。
一時期フランス映画にハマった理由は、これです。