長野県は名古屋駅からJRの特急「しなの」で行けば乗り換えなしで行けますし
中央高速を使えば、これまた地元のインターチェンジから真っ直ぐ行ける場所
なんですが、今までは飛行機で行くのが多かったので、いろいろと興味がある
ところはあるものの行ったことのないところでした。
動画はYouTubeです。（自分では滅多に動画は撮りません）
過去に行ったことがあるのは佐久平と駒ケ岳、蓼科ぐらい。
ですが、コロナ禍で海外には行けなくなりましたし、国内でも飛行機が減便に
なっているので、行きたいところへ気軽に行けなくなってしまいました。
ということで、今年の夏は以前から一度行ってみたいと思っていた安曇野まで
JRの特急「しなの」で行きました。
とは言うものの、安曇野に行こうと思うと松本駅で乗り換えが必要で待ち時間
が無駄になってしまうので、松本駅からはレンタカーで移動です。
夏の信州はさすがに人気観光地なので、コロナ禍でもそれなりに観光目的の人
も見かけて、松本駅では「しなの」から降りた人、新宿から「あずさ」で来た
東京方面の人で賑わっていました。（皆さん、マスク着用でした）
松本駅前には播隆上人像という銅像がありました。
大体、どこの駅でも駅前に何かの銅像がありますよね？地元にはないけど。
甲府駅の武田信玄像はそんな中でも、かなり大きい方だと思いますが、この像
もそれなりに大きかったので、郷土の英雄レベルの人かと思いましたが、残念
ながら何をして松本駅前で銅像になったのかは判りませんでしたので、帰って
から調べてみることにしました。
すると、播隆上人は槍ヶ岳に初めて登った際に、阿弥陀仏像などを安置した上
藁縄や鉄の鎖で作った「善の綱」を設置して一般人が安全に登山できるように
整備して、槍ヶ岳を開山した浄土宗僧侶だそうですが、解説によれば松本市内
の人でも知らない人が多いらしいという認知度らしいです。
松本から安曇野へは、電車だと松本から大糸線で穂高まで行き、そこから先は
タクシーに乗らなければ移動が出来ないということで、お金もかかるし時間も
かかって不便なのでレンタカーがやはり便利ということで、松本駅周辺エリア
でレンタカーを探しましたが、オリックスとかＪネットなどのレンタル料金が
リーズナブルなところは予約が取れない状況でしたので、タイムズレンタカー
を予約して松本まで行きました。
松本から安曇野の代表的な観光地である大王わさび農場までは一般道を走って
約30分と電車で行くよりも早く着いてしまうんですよ。
大王わさび農場の中には北アルプスの雪解け水が伏流水として流れる川があり
きれいな水が流れていて、緑は濃く、空は真っ青で、これで涼しければなにも
文句はありませんでしたが、暑さは尋常ではありませんでした。
遠くの山の上以外に雲がなく、最近の悪天候が嘘のような青空が広がり、信州
に来たのに気温38℃ってなに？と聞きたくなる猛暑でした。
この川にある水車は黒澤明監督の「夢」の中で登場した実物です。
寺尾聰さんが主演した黒澤明監督、晩年のオムニバス映画でした。
直射日光を嫌う山葵のために、山葵の畝の上には日よけの網【寒冷紗】が設置
され、網を手縫いで修繕していたので、それだけでも労力のかかる作物ですが
さらに出荷する大きさに育つまで1‐2年かかるので、小さめの山葵でも一本で
1,000円以上するのも致し方なしという感じです。
わさび畑を見下ろす場所には、わさびのオブジェがあります。
上に座って写真を撮っていた人もいましたが、日本の人ってホントに銅像とか
オブジェとか好きですよね。
わさび畑の畝の脇は、ずっと湧水が流れ続けていますが、この水は北アルプス
に積もった雪が溶けて六か月後に、岩と土の中で濾された伏流水が湧きだした
もので、1日の水量は12万トン（23万人が1日に使用する水の量に相当する）
ということですが、大王わさび農場の中だけで、それだけ湧き出すのですから
かなりの量の湧水が毎日、日本海に向かって流れているわけですね。
その割には安曇野の天然水って、松本駅で売っていましたが自然に湧き出す水
がペットボトル一本で200円って高くないですかね？と野暮な問いかけをして
大王わさび農場編は終わりにします。