最近の歌には全く魅力を感じないリアル昭和世代なので、以前からYouTubeで
1975年ぐらいから1990年ぐらいまでの歌をよく聴いていて、その頃デビュー
した渡辺真知子さんとか、八神純子さん、庄野真代さん、そしてサーカスとか
本当に歌が上手い人、さらにルックスも良い人が百花繚乱状態でパラダイスの
ような時代だったんだなと昔を懐かしんでいるわけですが、その頃の作詞家や
作曲家の人達が今になって、急ぐように現世を去って行っています。
「ラムのラブソング」も伊藤アキラさんです。
作詞家阿久悠さんが亡くなったのはちょっと前ですが、昨年はなかにし礼さん
も亡くなり、同じ頃に作曲家の中村泰士さんが亡くなり、それよりも前ですが
筒美京平さんも亡くなって、残念な話だよと思っていましたが、また一人昭和
の時代に多くの作品を残した伊藤アキラさんが亡くなりました。
この木なんの木気になる木というフレーズと大きな木の映像で昭和のテレビを
見たことのある人なら大体の人が知っている「日立」のCMソングや出前一丁
車が高速で走り抜けて、スカートが捲れ上がり「オー!モーレツ!」と女性が
叫ぶ、丸善石油(今はコスモ石油)のCMなど、多くのCMソングの作詞を担当
していますが、それだけではありません。
資生堂のバスボン(石鹸やシャンプーのシリーズがありました)のCMで一気
に売れっ子アイドルになった松本ちえこさん(女優として活動していましたが
動脈瘤破裂のために60歳で急逝)の「恋人試験」などブレイク後の一連の作品
や、渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」、奈良橋陽子さんとの共作ですが
ゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」も書いています。
さらに子供番組の「ひらけポンキッキ」の挿入曲も数多く手がけています。
「げんきたいそう ポンキッキ」とか「はたらくくるま」などを覚えている人も
多いのではないでしょうか。
自分が年齢を重ねているのですから、私が若い頃に一番輝いていた人たちは今
70歳を過ぎているのも当たり前なんですが、なんだか現実感が無くて、今でも
普通に元気に活躍しているような感じがしてしまいます。
伊藤アキラさんのご冥福をお祈りします。