阪神競馬場で開催された、3歳牝馬限定のJRAの重賞【GⅡ】チューリップ賞に
メイケイエールで出走した武豊騎手が、エリザベスタワーとの接戦の末、同着
ということで、二頭が1着になりました。
12頭が1600メートルを走って、同着(写真判定でも差が無い)1着というのは
あまり例がないことではないかと思いますが、結果として1着ですからね。
今回が今年初めての重賞勝利ということになりますが、1987年のデビュー以来
一度も途切れることなく重賞を勝ち続けて35年ということで、落馬事故により
大怪我をして半年ぐらいリハビリなどで、満足に騎乗できない年があったにも
関わらず歴代最長記録を更新するあたり天才ジョッキーと呼ばれるのも、当然
という感じですね。
これからも三歳馬ではディープモンスター、ヨーホーレイクなどの力のある馬
がいますし、キーファーズやノースヒルズ、金子真人氏、社台グループなどの
有力馬主の馬に乗る機会も多いので、最長記録の更新は続けられそうです。
で、勝ったメイケイエールですが、以前からも指摘されていたように自分より
前を走る馬がいると、ムキッ!となる性格のようで、今回のチューリップ賞も
武豊騎手の指示には従わず、抑えが効かずに先頭に出てしまう悪い癖が出たと
いうことで、実力はあるものの我慢を覚えなければ本番の桜花賞では勝つのは
難しいとコメントされてしまいました。
桜花賞まで、そんなに時間はありませんが本番までに課題を整理して、修正が
追いつけば有力候補になれるかも知れません。
桜花賞の一番人気は白毛のソダシになるのかな?という感じです。
メイケイエールは名門ノーザンファームの生産で、母はシロインジャー祖母は
ユキチャンで、ソダシの母のブチコと姉妹ですから、メイケイエールとソダシ
は曾祖母と祖母が同じシラユキヒメの一族です。
馬主が名古屋競馬場ということで、獲得賞金が今回で1億円を超えましたので
存続が厳しい地方競馬の運営予算を賄うのが本業の競馬場経営ではなく所有馬
の賞金という感じになりつつあるような感じで、それで良いの?という感じが
しないでもありませんが、想像以上の結果ではないでしょうかね。
桜花賞で勝つようなことがあれば、名古屋競馬場の施設のどこかが一部綺麗に
なるようなことがあるかも知れません。