そばは、ご存知のように蕎麦という植物の種子から得られる澱粉を使った食品
ですが、稲、麦、アワ、ヒエ、キビなど、穀物の大部分がイネ科に属するのに
対して、蕎麦だけはタデ科という別の分類に属する植物で、日本の食文化史の
中ではちょっと系統の違う食材と言えるものです。



多くの穀物と比べて成長が早く、また冷涼で他の穀物が育ち難い痩せた土壌の
地域でも育成できるので、旧ソ連諸国などにおいても積極的に栽培されていて
食糧難の地域の人類が生き残ることが出来た理由の一つになるほど強い植生の
植物でもあります。(世界の生産量の約80%は、旧ソ連のエリア)