消毒用アルコールが不足しているのに対して酒造用の醸造用アルコールは普通
に流通していることから酒造会社が着目したもので、所管する役所も違うので
事前にいろいろな制約があったようですが、実際に不足していることに間違い
はないので、厚生労働省医政局も日本医師会に「手指消毒用エタノールの供給
が不足していることから医療機関等において、やむを得ない場合に限り高濃度
エタノール製品を代替として用いることは差し支えない」という見解を流して
いますから、表向きは飲用ですが実質的には消毒用として使えますという意味
だと普通は受け取りますよね。
この辺りはいわゆる「お役所仕事」ではなく柔軟性がありますので、その他の
省庁の障壁によって不自由な部分も柔軟性を出すようにしてもらえば、窮屈な
状況になっている現状の国民生活も少しは緩和されるかもしれません。
基本的には飲用として販売許可が出ているので、菊水酒造の「アルコール77」
はレモンの香りの香料が入っていますし若鶴酒造の「砺波野スピリット77%」
は食品添加物のグリセリン(甘味料)を加えて消毒用ではない、という形には
しています。(グリセリンは保湿剤としての効果もあります)
ですから販売するのはドラッグストア(今は酒類もあるので売り場は衛生用品
ではなく酒類販売コーナーになります。)や酒類販売店が予定されていますが
当面は医療機関が優先になるみたいですね。
実際のところ、マスクよりも直接的な効果は高そうなので、アルコール消毒の
需要は高くなっていますから、いろいろな企業が枠組みを超えて必要なものを
提供できるようになれば良いと思います。
ちなみにマスクですが中国国内の需要を満たすだけの生産量が確保できたので
中国が輸出禁止を止めて輸出の許可を出したようです。
さらにSoftbankの孫さんが、月産3億枚のSoftbank専用ラインを中国国内の
会社と契約したことから利益を上乗せしないで医療現場を中心に供給すること
を発表したので、アイリスオーヤマの新工場(月6千万枚)も合わせることで
供給不足は順次解消されて行くような感じです。
466億円の税金を投入して「ゴムではなく紐」とか「子供用並みの大きさ」と
揶揄されているアベノマスクは本当の税金の無駄遣いになりそうです。
周囲に頭の悪い補佐官しかいない総理大臣では必要なものを適切に国民に供給
するなんてことは無理だということですよ。とはっきり書きます。
無策な政府よりも民間企業の方が遥かにスピーディーに必要なものを遅滞なく
必要な人に届けられるということですよね。余計なことや口先介入をしないで
お金を出すのがこの国の政府に求められていることだと思います。
消毒用アルコールとマスクの供給
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