何度も問題だとされてきながら、自民党政権に対してネガティブな話題は横目
でスルーしてきたテレビ局ですが、国会質問で正面から問題化されてしまった
ことで、逃げ場を失ったような感じで昼のワイドショー(基本的に官邸の意向
しか流さない政権癒着番組なんですけどね)でさえ話題になっています。
但し、批判するというよりは出演している弁護士(この弁護士も安倍の悪口は
絶対に言わないタイプ)があのイベントは楽しいと何度も繰り返して政権擁護
に必死なのが哀れというか、テレビ局の追及の限界ってのは随分と低レベルな
話で誤魔化すんだなという印象でバカバカしいのでテレビを消しました。
山口県議や山口県周南市の市長は大慌てでブログの削除をしているようですが
そこはもう事前に魚拓を取っている人はいますから、いろんなメディアでその
内容が晒されているので、前日は山口県議会のメンバー達と夜遅くまで一緒に
過ごしていたので「さぞやお疲れでは」と思っていたけれど、安倍総理の挨拶
は元気で最後に俳句を披露しましたなんて書いてあります。
安倍晋三は以前から大嘘つきですが、早くも嘘がばれてしまったということで
前夜祭などしていないとか、後援会とは会っていないとか、いくら嘘を言った
ところで参加者たちが嬉々として内容を披露しているのでバレバレです。
ちなみに安倍晋三の句は「葉桜の賑わいありて杯重ね」って意味不明です。
「桜を見る会」で葉桜だったら意味ないじゃないですか、酒飲んで食うだけの
ために5,518万円も税金を使うなんて正気の沙汰ではありません。
山口県議・友田保の14年5月1日のブログ記事
「今回は私の後援会女性部の7名の会員の方と同行しました」
「下関市・長門市そして山口県内からの招待客400人による安倍首相夫婦を
囲んだ盛大なパーティーが開かれました」「今後もずっと『桜を見る会』に
下関の皆さんを招いていただきたい」
山口県・周南市長の藤井律子の18年5月8日のブログ記事
「片山さつき先生とも久しぶりに再会を果たしました。『今日は、山口県から
たくさんの人が来てくださっているわね~。10メートル歩いたら、山口県の人
に出会うわよ!』といつものように元気よくお声をかけていただきました」
これらの記事は削除されていますが、魚拓が残っているので、これからさらに
多くの山口県の人々の手記が出てくることでしょう。
あまり長くなるのもなんですが、山口県から上京した「国家に貢献した人々」
400人を乗せた17台のバスは富士急行の観光バスで、富士急行の社長夫人
は自民党の参議院議員堀内のり子です。国会内で大騒ぎをする武闘派で有名な
議員ですが、裏ではこのように内助の功に精を出しているわけですね。
招待基準が「各界において功績・功労のあった方々」といった曖昧なのが悪い
なんて言って問題のすり替えに必死なのがいますが、良識があれば山口県のみ
市町村の自治会役員数百人が日本の発展に貢献したとは言わないですよね。
それを言い出したら全国の自治会役員とかPTA役員とか、老人会の世話役を
全部招待するのか?の話になってしまうので現実的ではありません。
安倍晋三は自治会役員と後援会の会員が重複することはあるから後援会の人を
選んだわけではないと言っていますが、それじゃあローカルな自治会の役員を
選んだ理由は何なのかきちんと答えるべきです。
参加者の中にはケント・ギルバートとか、竹田恒泰なんていうどこから見ても
日本の発展に貢献していない似非右翼とか似非皇族なんてのも招待していると
いうことで、安倍晋三による税金の私物化は確信犯です。
菅官房長官は「問題ない」と強弁していましたが、今までのようにそれで終了
とはいかない雰囲気を察して、招待基準を見直すなんてことを遅ればせながら
言い始め、さらに来年は中止するなんて言っていますが、そもそも台風災害が
頻発したにも関わらず、来年の「桜を見る会」の予算として5,500万円を計上
していたこと自体がいかに国民をないがしろにしているかの証明です。
来年の開催を中止しようが、安倍政権の直近五年間でさんざん公金を横領して
きた過去に目を瞑り、来年以降から直しますと言ったからと言ってそれで解決
なんてことになったら、私たちの税金は勝手に散財されたままで終わりです。
消費税を上げた直後に社会保障費を削るとか、海外に支援金として拠出すると
言って安倍政権になってから海外に拠出したお金は60兆円です。
それで医療費がないとか社会保障費がないと言ってさらに消費税を上げようと
企んでいる奴が自分の地元の後援会に大盤振る舞いをして過去のことは忘れて
くれとかね、ふざけるのも大概にしろの話です。
公明党の山口代表が民主党政権の時にもやっていたと言い出しましたが、それ
まんま小学生の悪ガキの言い訳ですよね。
おまえが悪いと言われると、違うもん僕だけじゃないよ、みんしゅの鳩山君も
やってるもんというあれです。
1952年から定例行事でやっているらしいので、そりゃやってるでしょう。
元々の話をすれば自民党だろうが民主党だろうが公明党だろうが、国民からの
付託で政治をしている人間が上から目線で自分たちで基準を決めてお気に入り
の人を招待するような行事自体止めれば良いんですよ。
確実なのは安倍政権になるまでは1,700万円の予算で行われてきたことが政権
が変わり安倍晋三が独裁状態になってから予算はそのままで実際は5,500万円
という予算自体意味がないレベルまで出費が膨張し、その膨張部分に安倍晋三
の後援会や吉本芸人、AKBグループ、安倍擁護の右派文化人など、社会貢献
など全く関係なさそうな人々が大挙して参加するようになったことです。
民主党もやっていたと言うなら、民主党政権の時の規模と現在の規模、出席者
の招待理由などを対比させた資料を出すのが政治家としての正しい姿です。
名簿を捨てたので出せないと言うなら、それは証拠隠滅です。
税金を使って実施していることなのですから少なくとも五年から十年は保管の
規定があるはずですので、それについても山口代表が説明するべきです。
最後に二階幹事長が「選挙区への配慮は当然」だと言いましたが、この爺さん
は現代の政治家としては規範も倫理観も無さ過ぎなボンクラですね。
税金の私的流用は要するに横領です。それを選挙区への配慮だと言っていると
いうことは横領した公金で供応をしたわけですから公職選挙法違反でもあって
安倍晋三は横領と公職選挙法違反、他に数々の偽証で逮捕の対象です。
それを問題がないというのですから公党の幹事長として失格です。
自民党議員でもしっかりしている人はいますが、腐ったミカン達がカビや腐り
を蔓延させようとしているのが現在の自民党だと思います。
志があるのなら自民党を出て、矜持を持った健全な社会を取り戻して欲しいと
思いますが、なかなかそうならないのが日本のダメなところなのでしょう。
とりあえず「桜を見る会」は安倍晋三のサクラを見る会になっていますね。