それはともかくとして、私が小学生になったばかりの頃にザ・キングトーンズ
というコーラスグループ(この表現も死語という感じですね)がリリースした
「グッド・ナイト・ベイビー」が大ヒットしました。
三つ子の魂百までという言葉がありますが、小学生の頃に繰り返し聞いた歌と
いうのは記憶の中にしっかりと残っているもので、ザ・タイガースのヒット曲
とか、今でも歌詞を読まずに歌えます。
親戚が喫茶店をやっていて、そこに今ではあまり見かけないジュークボックス
なんてのがあって、毎日同じ歌ばかり聞いていたのでそりゃ覚えますわね。
「黒猫のタンゴ」とか「恋の季節」とか、そんな歌はホントに耳にタコレベル
で聞いていたので、その当時の情景と共に思い出します。
という話をしたいのではなくて、ザ・キングトーンズの音楽の基本とも言える
ドゥーワップは、その後出てきたシャネルズ=ラッツ&スターのスタイルにも
大きな影響があったことは、鈴木雅之さんや田代まさしさんの話にも出て来る
ことがありましたし、ラッツ&スターではバスボーカルだった佐藤善雄さんが
プロデュースしたゴスペラーズにもドゥーワップの流れが繋がっているように
思います。(ラッツ&スターはザ・キングトーンズと共演したことがあったと
記憶していますが、高齢化に伴い記憶違いかもしれません)
「グッド・ナイト・ベイビー」は、甲斐バンドの甲斐よしひろさんの初めての
ソロアルバム「翼あるもの」の中でも、アレンジを変えて歌われているので、
余計に印象が強いのかも知れません。(甲斐バンドのファンでもあります)
バラエティー番組に出たり、へたくそな演技でドラマや映画に出たりしている
中途半端な歌手が多くなっている昨今、歌だけでお客を虜にすることが出来る
ミュージシャンは50代、60代、そして70代になってしまった感があり、
寂しさも感じますが、こういう人たちがピークの時代に共に生きて、そういう
人達の人生の終焉を見送り、同じように時代を生きて共にこの世にサヨナラと
いうことで時間を共有できたのは良かったと思います。
内田正人さんのご冥福をお祈りします。
ザ・キングトーンズの内田正人さんが死去
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