10月17日にさいたまスーパーアリーナで開催予定だったコンサートが
開演中止になった件について、メディアは沢田さんの身勝手とか一方的に
沢田さんが悪いという論調で批判して、今後の芸能活動にも大きな影響が
出るだろうと読み方によっては恫喝とも脅迫とも思えるような表現で理由
も正確に発表されていない公演中止を取り上げています。
沢田研二さん本人の話としては9000人の集客が出来たと聞いていたが
実際には7000人で会場の席の一部が使用できないようにされていたと
いうことで、事前の話と違うので自分自身の判断で中止を決めたと答えた
ようですが直前までリハーサルの音が漏れていたという話もあることから
沢田さん本人の判断ではないのではないかとも思います。
ここからはメディアの報道の信憑性を検証するメディアリテラシーの力が
必要になってくる話なんですが、以前から安倍政権の憲法九条の取り扱い
について危機感を持つ沢田さんは「我が窮状」という歌を、コンサートで
必ず歌って護憲派としての矜持を示しているわけですが、現政権にとって
それは全く面白くないことなので、なにかの不手際があった時には今回の
ようにメディア(特に安倍政権に尻尾を振るフジテレビの坂上忍なんかは
率先して批判しそうですね)が一斉に潰しにかかるのは予想の範囲なので
やっぱり必死になるんだね?と率直に感じました。
陰謀論なんてのは基本的に信じませんが、伊藤詩織さんがジャーナリスト
を名乗る山口敬之という男に睡眠導入剤を飲ませられて強姦された件でも
警視庁の中村格というキャリアが、逮捕状の執行を止めるという不可解な
動きをしてもメディアは報道さえしないという異常な報道規制のある国に
成り下がっているので、メディアの情報なんてまともに信じられません。
真実の理由ではないかとされていることの一つとして沢田研二さんが現在
実施している全国ツアーでは原発反対の署名運動を展開しているのですが
今回のさいたまアリーナでは施設の管理者であるさいたま市が施設を利用
した政治活動の禁止を持ち出してきたために、施設利用上の不認可行為に
該当するとして利用契約が解除された、または自発的に利用契約の破棄を
行ったために中止せざるを得なくなったという話があります。
原発の再稼働に熱心な安倍政権からすれば憲法九条の問題よりも現実的に
取り組みたい原発再稼働を妨げる行為として、そのような政治活動に公共
の施設を使ってほしくないという本音が現れているように思います。
さいたま市の市長や職員が安倍政権の信者なのかは知りませんが、想像力
を刺激する話であることには違いありません。
さらにさいたまスーパーアリーナの運用会社(埼玉県の県営でもなければ
さいたま市の市営でもなく、さいたま市は三割を出資し、後は民間企業が
出資している)の株主として東京電力も絡んでいることから、原発反対の
署名を実施させたくないという意志があってもおかしくはないです。
いろいろな裏事情が絡んでいるので真実が表面化することは多分ないとは
思いますが、沢田研二さんの独断でお客の入りが悪いとか、歌いたくない
というような理由ではなく、原発反対の署名を政治活動だと定義付けして
署名活動を妨害したいという意図はあったと見ています。
原発反対の署名は政治活動ではなく人間だけでなく全てのの命の生存権を
守るための環境保護活動であり、金儲け最優先の財界や政治家たちのゲス
な再稼働強行キャンペーンこそが悪辣な政治活動だと思っています。