- 訃報・追悼
数年前には認知症が進んでいると報道され、それを否定するためにテレビ
の芸能情報番組に出演するなど、健康上の理由での療養であることを強調
していましたので、亡くなるまで意思表示は出来ていたと思います。
主役を演ずることはありませんでしたが、単なる脇役というより演技力が
必要とされる一癖ある記憶に残る脇役を演じていて、人を一瞬で斬り殺す
殺し屋の裏稼業によって中村主水が稼いだへそくりを強奪する、殺し屋の
上を行く強欲婆とか、安達祐実の「同情するなら金をくれ」の台詞で有名
な家なき子での鬼婆役など、ドラマのタイトルとリンクして覚えている程
印象的な役を演じていたわけですね。
日本人女性の平均年齢を考えても長寿だった菅井きんさん。
天国で呑気に過ごしていた藤田まことさんに再会できたでしょうかね。
昭和の頃から楽しみにしていた「必殺」の主要キャラクターが順次、天国
に旅立って行くのを見送っていると寂しい気がします。
ジャニーズ事務所の学芸会のような現在の必殺仕事人は仕事人一同が番屋
に捕縛されて、仕事人の時代は終わったとか言って全員打ち首獄門になり
番組終了ということで良いです。過去の作品と比較するとペラペラに軽い
演技と演出で見ているのが心苦しいばかりです。