以外には特に芸風も知らないというか、本業が落語家であることも訃報の
記事を読んで初めて知った次第なんですが、私のエロ爺のイメージを完成
させた人として月亭可朝という人は、私が小学生だった頃はかなり多くの
番組に出ていたのではないかと思います。
ギターをポロンと鳴らしながら、おっぱいは~なんて歌を小学生が普通に
テレビを見ている時間帯に出演していたのですから、昭和のテレビ番組は
随分と緩かったというか、エロっぽい演出は普通に容認されていました。
今と比べると女性の裸やパンチラに寛大だったのに比べて、虐めみたいな
陰湿な表現は今よりも少なかったように記憶してはいますが、小学生時代
のことですからね、あまり深く考えてテレビを見ていたわけでもないので
明言は出来ないです。
ただ、現在の放送で感じるのは政治権力、経済界(スポンサーの関係など
も当然あるでしょうが)の横暴に対しては随分と平身低頭な報道の仕方や
バラエティ番組でも政権を擁護するような中立性のない放送が目立つので
守るべき一線の感覚が相当ずれているようには感じています。
本題に戻りますと、月亭可朝さんは唐突に政治家に立候補したり、女性に
ストーカー行為で訴えられたりと、「芸」以外の部分で名前が出ることも
多くて一般の芸人とはかなり方向性が違っていたように思いますが、逆に
言えば、この人のような破天荒な芸人は今後は出ないかも知れませんね。
去年には「嘆きのボイン2017」というアナログEPを発売とか、今年
の3月11日には「可朝まつり」という落語会も開催されたりして元気な
様子が報じられていただけに急性肺線維症という病気が本当に急激に容態
の悪くなる病気なんだということがわかります。
ちなみに急性肺線維症という病気は人によって進行状況が違うようですが
喫煙の習慣がある高齢者の場合は数日から一か月で一気に病状が進行して
呼吸機能が悪化して亡くなる場合もあるようなので、3月の始めの頃には
まだ元気だったのかも知れませんね。
ここ数年、小学生の頃に当たり前のようにテレビに出ていた人たちが続々
と旅立っていくような気がしますが、昭和が二つ前の元号に移行しようと
しているのに時代が合わせようとしているのでしょうか。