名古屋は昔から芸どころと言われていて、名古屋で興行をして成功したら
東京でも上方(大阪)でも成功間違いなしと言われています。

現代の世の中でも実際に名古屋の人が芸を見極める眼力があるかどうかは
私にはわかりませんが、芝居でも大衆芸能でも少なくとも昭和の時代迄は
名古屋の観客は厳しく役者や芸人を育ててきたとされています。



名古屋には御園座と名鉄ホール、中日劇場の三つの劇場があり、歌舞伎系
や歌手の座長公演(故・美空ひばり、五木ひろしなど)は御園座での公演
松竹新喜劇や宝塚歌劇団、各種劇団の単発公演は名鉄ホール、日本舞踏や
劇団四季のミュージカル(名古屋の劇団四季の専用劇場が出来るまで)は
中日劇場という感じで大雑把な棲み分けがあり、落語や漫才、コントなど
大衆芸能は大須演芸場という感じでした。