JRAの藤田菜七子騎手が新潟競馬場の第3レース(ダート1200m)
で、トップライセンスに騎乗して今年11勝目を挙げました。
女性騎手として年間11勝は牧原由貴子騎手が1997年に記録して以来
で今年中にもう1勝すると年間最多記録更新になります。
当然、牧原騎手の頃とは条件が違うことは以前にも書きました。
現在はハリウッドの大物プロデューサーでも女性の人格を傷つけるような
発言・行動をすれば自分が設立した会社からは解任され、アカデミー会員
から除名される時代なのに対して、20年前は「女のくせに」「女が」と
言われていた時代ですからね、牧原騎手は人に言ったら、どこかの馬主が
社会的地位を失うようなことも言われていたかも知れません。
が、それはそれとしてチャンスを確実にモノにしているからこそ騎乗依頼
が増えて強い馬に乗ることが出来て、強い馬で勝つことで自信に繋がって
騎乗が上手くなり、また次のチャンスを呼び込めるという一つのサイクル
が上手く回っていることで騎乗数が増え、勝てていると思いますので努力
が形になっているということなのでしょう。
今回勝ったトップライセンスは、父馬はキンシャサノキセキ(その父馬は
フジキセキ、サンデーサイレンスの初仔)で生産牧場はノーザンファーム
馬主はクラブ馬主としては最多の良血馬を持つサンデーレーシングという
ことで、JRAの中でもトップクラスの馬主ですからね、そこからの騎乗
依頼を受けて、その期待に応えたというのは大きいと思います。
これから勝利数を積み重ね、重賞レースでも勝てる女性ジョッキーになる
ためには大きな価値のある勝利だったはずです。
サンデーレーシングのみならず、社台レースホースやキャロットファーム
など社台ファームとノーザンファームの生産馬の騎乗依頼がすぐに増える
ということは難しいかも知れませんが、期待に応えた、が信頼に応えたと
いうレースが増えていけば、きっと重賞でも乗せてもらえる時が来るもの
と思うので、その時にきっちりと勝てたら凄いことになると思います。
まだ若いから、結婚はもう少し先にして女性騎手の伝説を作って下さい。