作曲家の平尾昌晃さんが亡くなってから数日が過ぎたら、今度は作詞家の
山川啓介さんが肺がんのために亡くなりました。
あの世に行って曲を作っても詩を書くパートナーがいない、ということも
ないと思いますが、天界も広そうなんで山口洋子さんを見つけられなくて
山川啓介さんをお供に誘って行ったのでしょうか。
報道では、岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」とか、矢沢永吉さんの
「時間よ止まれ」などが代表曲として紹介されていて、もちろん大ヒット
した曲なんですが、個人的に山川啓介さんが亡くなったという話を聞いて
最初にあの歌を書いた人だと思ったのは、滝ともはるさんと堀内孝雄さん
がデュエットした「南回帰線」でした。
そんなにヒットしたわけでもないんですけどね、高校生ぐらいの頃の歌で
今でも好きな歌なんですよ。
他には奈良橋陽子さんとの共作になりますが「銀河鉄道999」の前向き
の歌を聴いて、若かりし頃に何度も励まされた覚えがありますし、同じく
共作の「ハピネス」は幸せの形をわかりやすく伝えてくれている優しさに
溢れた歌だと思っています。
いわゆる青春ドラマの「飛び出せ!青春」「われら青春!」「ゆうひが丘
の総理大臣」などの主題歌を全部作っていたのも凄いことだと思いますが
ウルトラマングレートの主題歌や宇宙刑事シリーズの主題歌、挿入歌まで
ほぼ全作品の作詞をしていたというのはとんでもないことです。
今後、同じことが出来る人が出てくるとは思えません。
さらに本名の井出隆夫名義では「おかあさんといっしょ」の中で歌われた
「にこにこぷん」「ドレミファ・どーなっつ!」、みんなのうたで流れた
「北風小僧の寒太郎」など、平尾昌晃さんが一緒に連れて行きたくなると
いうのも理解できます。(あくまでも想像の話です)
「銀河鉄道999」は自分の葬式で流してもらいたいと思っているぐらい
思い入れのある歌ですが、そんな歌を数多く残してくれた山川啓介さんに
感謝という言葉以外は出てきません。
ご冥福をお祈りします。