りりィさんのヒット曲「私は泣いています」を聞いたのは私が小学6年生
の時のことで、シンガーソングライターと呼ばれる女性歌手などほとんど
存在しなかったような覚えがあります。
ちなみに、りりィさんの「私は泣いています」がヒットした1974年の
年間ヒットチャート一位の作品は殿様キングスの「なみだの操」で、二位
には初めての女性シンガーソングライターとも言われる、小坂明子さんの
「あなた」が入っていて、三位には中条きよしさんの「うそ」、四位には
「われら青春」でドラマデビューを果たした中村雅俊さんの「ふれあい」
ということで、演歌も歌謡曲もフォークも共存していた時代でした。
そんなチャートの中で「私は泣いています」は52万枚を売って、12位
に入っていますが、その前後には沢田研二さんやグレープ(さだまさしが
活動していたフォークデュオ)、山口百恵さん、フィンガー5などがいて
同級生達には、そちらの方が人気でしたが、アンニュイな大人の歌という
印象が強い、りりィさんの歌が私は好きでした。
※小学生の頃から私は変わり者だったようです。
その後、歌手としてのヒット曲はあまりありませんでしたが、女優として
主演した映画「パークアンドラブホテル」(熊坂出監督)がベルリン国際
映画祭で最優秀新人作品賞作品に選ばれたこともあり、音楽活動を続ける
傍らで、ドラマや映画にも出演する多彩な人でした。
近年では、ドリカム(ドリームカムトゥルー)の吉田美和さんの夫である
JUONの母としても知られていましたが、64歳というまだまだ新たな
活動に進んでいける年齢で肺がんのために亡くなりました。
私が小学生の頃の人とはいえ、年が近ければ近いだけ明日は我が身という
感じもするわけで、寂しい報道を読んだ気がします。
今年は猿=サル年ということで、多くの著名人の方々が逝去しているので
まだ一か月半ほどの間に、後を追う人もいるかと思いますので、天国でも
寂しくないかも知れませんが、やはり早いなと思ってしまいます。
りりィさんのご冥福をお祈りいたします。