最近になって「必殺仕事人」が、ディアゴスティーニからDVD化されて
隔週ペースで販売されることになりました。
全部集めるとかなりの金額になるので、決して安い買い物ではありません
が昭和の時代劇に価値を求める人にとっては待望の作品だと思います。
現在のテレビ局の怠慢さは当のメディア内部からも指摘されているぐらい
なので書くまでもないと思いますが、スポンサーからの収入が減少する中
テレビ局の社員の年収が高止まりしていれば、製作費が下がり、社員達が
関わらないまま下請けに回された番組は、さらに孫請けに回されて製作費
はさらに下落しているわけですから本当に殺陣の出来る役者を使いことは
無理、さらには低レベルな番組ばかりを作っているためにスタッフの技量
も不足しているということで、日本人でありながら高品質な時代劇を作る
ことの出来ないテレビ局、制作会社ばかりになってしまったということが
時代劇が消えてしまった理由だと思います。
メディア側は時代劇では視聴率が取れないと言いますが、金太郎飴みたい
なタレントを抱えている、某J事務所の金太郎飴みたいなドラマばかりを
見せられていたら、まともな大人はテレビドラマから離れるのは当然で、
軽くて風に吹かれて飛んでしまいそうな演技力で時代劇に出ていた若手の
タレントもいましたが、重さも深さもない時代劇なんて、そりゃ見たいと
思う人の方が少ないと思います。
確かに助さんが水戸黄門に出世するぐらいに時代劇俳優の高年齢化が進み
一つの時代を築いた藤田まことさんや萬屋錦之介さんはすでに鬼籍に入り
高橋英樹さんや松平健さんも、連続ものの時代劇に出ることは難しいかも
知れないということはありますが、時代の俳優を育てなかったのは芸能界
全ての責任だと思いますから、今となっては本格的な時代劇を見ることは
YOUTUBEでしか無理ということになってしまっています。
子連れ狼、木枯らし紋次郎、大江戸捜査網、必殺シリーズ、桃太郎侍など
一昔前のトレンディドラマ並みの価格でDVDを発売したら、確実に一定
以上の売り上げがあると思うんですが、時代劇のコンテンツをかなり所有
していると思われる東映が動かないのは何故なのか、ちょっと不思議だな
と思っているのです。