日高のサラブレッドブリーダーズクラブで繋養され、クラシック三冠馬の
オルフェーブルやゴールドシップ、ドリームジャーニーを輩出した種牡馬
のステイゴールドが苫小牧市の社台ホースクリニックで死亡しました。
競走馬時代には1着まで後一歩で惜敗するレースが目立ち、イマイチ君の
立場でしたが引退の前年にアラブ首長国連合のドバイで開催されたGⅡの
レースで優勝して海外でのレースで勝つ実績を作り、翌年の引退レースと
なった香港でのGⅠレースに優勝して、日本産馬の海外GⅠレース初制覇
の勲章を持って日高へと移動し、種牡馬になりました。
当初の種牡馬成績はあまり芳しいものではなくて、競走馬の頃と同じよう
になかなか勝てない子が多かったのですが、そんな中からオルフェーブル
がクラシック三冠(皐月賞、日本ダービー=東京優駿、菊花賞)を獲得し
さらに、ゴールドシップがGⅠ5勝を挙げて代表産駒になりました。
21歳と種牡馬としては高齢ではあるものの、体調が急変する直前までは
種付けをしていたということで、まだまだ元気だったはずですが、人間も
中高年になって無理をすると腹上死をするぐらいなので、血圧の急上昇に
血管が耐えられなかったのかも知れません。
大動脈破裂ということで、ほぼ即死状態だったと思われますので苦しまず
に亡くなったのだと勝手に思うようにします。
大器晩成を体現したようなステイゴールドが、天国で兄弟馬たちと自由に
走りまわっている様子を思い、冥福を祈りたいと思います。