役者は総じて大物になってしまってギャラが高い上に、衣装やセットにも
お金がかかるということで、テレビで放映される連続物の時代劇ドラマは
ドンドン減ってしまいました。
現時点で生き残っているのは、必殺仕事人シリーズの最新作と一部の特番
ぐらいのもので、私が子どもの頃と比べると随分と減ってしまっものだな
と実感します。
「桃太郎侍」や「三匹が斬る」「大江戸捜査網」そして「暴れん坊将軍」
松方弘樹バージョンが好きだった「遠山の金さん」個人的にはあまり好き
ではなかった「銭形平次」など、たくさんあったなと思います。
そんな中に今はもう故人ですが、萬屋錦之介さんが主演していた作品で、
「破れ傘刀舟・悪人狩り」というドラマがありました。
市井の弱い立場の人たちが、悪辣な権力者=武士の面々にたいした理由も
なく斬り捨てられたことを知ると、蘭学医・叶刀舟が愛刀を片手に破れた
傘を差して相手の屋敷に乗り込んで、今回のタイトルに書いた台詞を叫び
悪党どもを全員まとめて叩き切るという時代劇でした。
お金もかかるし、叩き斬るとか殺すとかという台詞に対して偽善者達から
クレームが入るし撮影に時間もかかるので、時代劇はドンドン淘汰されて
いるわけですが、現実にないことを見せてくれるのがドラマでしょう。
売れない芸人の救済番組とか、芸能人を集めてのクイズ番組とか内輪受け
の陳腐な番組ばかりになったのが、そもそもテレビ局衰退の理由なんだと
思いますが、自覚はあるのかな?
本気でテレビ局が娯楽番組を作るつもりなら時代劇を作って欲しいな、と
思うんですけどね、そう思うこと自体がダメな世の中なのかな。
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