鳥取城のマスコットキャラクターとして公募入選しながら、絵のイメージ
が暗すぎる、として使用中止になっていた「かつ江さん」が小学館発行の
ビッグコミックで黒鉄ヒロシさんの連載漫画「赤兵衛」の中で羽柴秀吉の
渇え殺しの話題と共に登場したのは8月のことでした。



その後、もう一度登場したので「赤兵衛」の中でサブキャラ的な使われ方
をするのかと思いましたら、どうやら鳥取市教育委員会の意向により完全
に封印状態となってしまったようで、原作者は乗り気だったようですが、
著作権が教育委員会に譲渡されているために、教育委員会側の意向が優先
ということで、これからの使用はできないということのようです。

「赤兵衛」の作者の黒鉄ヒロシさんが「許可が得られたならかつ江さんを
赤兵衛の家族にし、成長する物語を描きたかった」と話し、「歴史の意味
を背負ったキャラだ。このまま使わないのはもったいない。原作者に権利
を返してはどうか」と提案しているように、せっかく鳥取城の史実を語る
語り部として登場したキャラクターなのですから、鳥取市教育委員会側も
鳥取の古い時代の悲劇を後々まで語り伝えるためにも、かつ江さんの利用
を許可してはどうかと思いますが、いかがでしょうか?

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滝沢 弘康


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