愛知県内の高校で、練習試合中に落雷がありマウンド上にいたピッチャー
の高校二年生が死亡する事故がありました。

グラウンド周辺には避雷針が設置され、試合途中で降り始めた突然の雷雨
の5分間は試合を中断したものの雨が止み、青空が見えてきたので試合を
再開した直後に落雷があり、マウンド上で直撃を受けたピッチャーが死亡
したということですが、日本高校野球連盟の通達によれば、気象台や天気
情報会社から雷の情報を入手する、雷が近づいてきたら試合を中断すると
いった内容が学校側には流れているわけですから、雨が止んだからと安易
に試合を再開した責任は免れないと思います。

愛知県高野連は、練習試合でも雷が一度でも光れば直ちに中断するように
指導していたものの、雷注意報が出ていても周囲に落雷の気配がなければ
中止や中断は求めてはいないという中途半端な内容で、雷注意報が出ると
いうことは落雷の危険性があるという認識が足りなかったわけです。

当日は午前中に天気予報をチェックしただけで、中部電力とか民間の天気
情報サービスの情報を見れば、雷雲があることは把握できたはずですから
選手が亡くなったことについては、慰謝料の支払いは必要でしょうね。

扶桑町に近い犬山市は愛知県でも有数の雷が発生しやすい場所で、名大の
雷研究所があるぐらいですからね、より詳細な情報を入手して対応すれば
今回の事故は起きなかったと思いました。

雷の怖さをもっと適切に多くの人に伝える必要がありますね。

雷に魅せられて―カミナリ博士、その謎を追う (DOJIN選書 16)
河崎 善一郎


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