女優の佳那晃子さんが今年1月にくも膜下出血で倒れ、一時的に脳死状態
に近い状況だったことが所属事務所から明かされました。

1月10日に静岡県熱海市内の自宅で突然倒れて、搬送先された病院では
「重度5のくも膜下出血」と診断され、付き添った夫に対して担当医は、
「脳死か、良くなっても植物状態でしょう」と、危険な状況であることを
告げ、10時間に及ぶ手術を受けたようです。

手術を受けた後、3月になっても回復の見込みはないと診断されたものの
4月になってから手を握ると握り返すなどの反応が見られるようになり、
6月になると「声を掛けると目を開ける」「足をくすぐると動かす」まで
といったように回復が進んでいるようで医療の進歩が実感できますね。

ただ、一部のメディアが報じていたような脳死からの回復といった表現は
脳死は人の死と定義した臓器移植学会や厚生労働省の指針に誤解を与える
表現だと思うので、表現には気を付けた方が良いとは思います。

「くも膜下出血」のすべて (小学館101新書)
堀 智勝


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