鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で打ち上げ準備が進められていた
新型の固体燃料ロケット「イプシロン」が発射秒読みのカウントがゼロに
なっても発射されず、見学のために発射台の近くまで詰めかけていた人達
約一万人がため息とともに帰宅することになりました。

ロケットの発射を統括する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の広報担当
が「問題が生じたため、本日の打ち上げは中止」と発表しましたが、現場
で一緒になってカウントダウンをしていた見学者の人たちには、想定外の
出来事だったと思われます。

発射台を望む見学スペースでは、カウントダウンの声が響いていましたが
実際には19秒前の段階ですでにカウントダウンは自動停止していたこと
が後になって発表され、姿勢制御に問題があることを自動検知したために
ロケット本体の判断で発射が中止になっていたようです。

どんな問題が起きたのかは現時点では不明ということなので、本当に姿勢
制御に影響が出るような不具合なのかは分かりませんが、よくわからない
けれど見学者も多いのでという理由で発射を強行して爆発とか墜落とかの
大きな事故になる前に止めたのは、難しい決断だったと思いますが正解で
あったと個人的には思っています。

また数日内に新たな発射日の日程が提示されるものと思いますが、夏休み
の範囲内では難しいでしょうから子ども達には残念ですね。

次回の発射で問題なく宇宙へと衛星を運べると良いですね。

新型固体ロケット「イプシロン」の挑戦
宇宙航空研究開発機構(JAXA)


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