子どもの頃に読んだ「世界の七不思議」みたいな本によれば、ネス湖は湖底に
洞窟があり、海と繋がっているために太古の恐竜の生き残りが海とネス湖の間
を行き来しているので、人間が調査をしようとすると海に逃げてしまうために
生体を捕らえることは難しいという説明が書いてありました。
さらにネス湖は鮭の仲間が多く生息しているので、プレシオサウルスのような
大型の恐竜が生息するための餌は充分にあると思われる、という捕捉もあって
純真な子どもは、ネッシーの存在を否定する理由が見つかりませんでした。
そんな好奇心旺盛で、本やテレビの情報は全て「正しい」と思っていた子ども
は北海道・屈斜路湖のクッシーや鹿児島・池田湖のイッシー、広島県の山中で
目撃されたという猿人(怪人という表記もありました)ヒバゴンといった日本
の国内の怪獣、怪物にも興味津々で、そのようなUMA(未確認生物)関係の本
は図書館にあるものは全部読みました。
そんな子どもの成れの果てというか、不思議なことが大好きなままで中学生に
なった夢想家の少年は、日本の遠洋漁船が、ニュージーランド沖で恐竜図鑑で
見たのと同じ姿のプレシオサウルスらしきものを引き上げたニュースを見た時
に、やはり地球に恐竜は残っていたと大喜びしましたが、その後の標本の解析
結果によってウバザメの死体だとされたのが、とても残念でした。
というような少年時代のこともあるので、ネッシーに限らず太古の恐竜が生存
していたら、そんな嬉しいことは無いのですが、さすがに流木説や捏造写真が
大量に発表されているだけで、鮮明な写真が一枚も存在しないネッシーの捜索
を50年もの間が開いた現代になって実施するのは理解できないです。
ネス湖の観光資源としていまでも有効だという話ですが、ネッシーを見たいと
いう目的でネス湖に行く人がどれだけいるのかわかりませんが、そんなに価値
があるのならば逆に謎の存在のままにしておく方が、最先端の捜索機器を使用
しても痕跡さえ見つかりませんでしたというよりも良いと思うんですけどね。
ネス湖のネッシーのように捏造写真だと暴露された話よりも、いまでも存在が
確認されているシーラカンスの棲む海域で、他の生き物の調査もして欲しいと
いうのが子供の頃からのUMA好きの願いです。