オリンピック大会組織委員会の会長を辞任した森喜朗が「東京オリンピックは
新型コロナウイルスがどんな形でも開催するんだ。」という発言をしたことに
ついて理解不能な発言をされたとして辞退を発表してから約一か月。
どんな形でも開催するという科学を全く否定した欲ボケ発言も大概なんですが
タレントは「田んぼを走らせたらいいんじゃないか」という失礼な発言も誰か
が言っていたという逃げ場を作った上で発言しているのが、なによりも無責任
で卑怯なわけで、予想されたように著名人が続々と辞退を表明しています。
同じ田村姓の田村優さん(ラグビーワールドカップの日本代表)も、リレーの
前日に試合があることを理由に参加を辞退、一般参加の中からも長崎市の女性
が森喜朗の一連の女性蔑視発言への抗議を理由に辞退していますが、この女性
の場合は、長崎県のスポーツ振興課が女性に対して「組織委員会への不満」や
「諸般の事情」を理由にするように提案して、森喜朗に対する批判を隠そうと
したのではないか?という疑惑が出ました。
県スポーツ振興課は「本人に迷惑がかかることを心配した。圧力や隠蔽の意図
はない」としていますが、森喜朗に対する抗議と言ったら本人に迷惑がかかる
と考えること自体がかなり歪んでいると言うか、スポーツ振興課では森喜朗に
抗議をすると多くの人に批判されると考えているということで、それはかなり
権力者に摺り寄った考え方だと思いますけどね。
それとは別に俳優の斎藤工さん、玉木ティナさん、常盤貴子さん、渡辺徹さん
歌手の阿部真央さん、映画監督の成島出さん、将棋の藤井聡太二冠など、多く
の著名人が辞退を表明して、元々の予定にあったはずなのに、スケジュールの
都合などと、けしからんという意見を言っている人もいます。
が、そもそもは2020年に終わっていたはずのことであって、すでに予定外だと
いうことは間違いないわけで、さらに芸能、エンタテイメント業界では仕事も
激減しているので、オファーが入れば当然そちらか優先されるのは当たり前で
呑気に満額の歳費を受け取っている国会議員や公益法人の役員に、ウダウダと
文句を言われる筋合いはないと思います。
オリンピックに聖火はつきものという人もいますが、元々はナチスが国威発揚
のオリンピック誘致をした際に、全国にオリンピックの宣伝をするために実施
したことであって付帯しているものではありません。
なるべく人の少ない場所を火の点いた棒を持って走るなんて、放火魔のような
所業をあえて実施する必要もないと思いますし、オリンピックの開催が可能と
思っている人も国民の三割もいない現状であることを、現実として受け止める
ことをまず組織委員会はしてもらいたいものです。
年収2400万円の理事を12人増やして、男女の割合を一緒にしたいと橋本聖子
は言っていますが、公益財団法人の年収は結局は税金から出るわけですよね。
男女比を一緒にしたいなら12人の女性を増やすよりも、7人の男性を減らせば
良いわけで、無駄な経費を削減しようという頭など全くない、放漫経営方針の
会長などは全く必要としていませんので、セクハラ行為を当然だと考えている
倫理観の無い組織委員会会長は辞任してもらいたいです。