YouTubeを見ていて、若い女性がマムシを捕まえて食べる動画を見ました。
「さばいどるチャンネル」というYouTubeチャンネルなんですが、サバイバル
アイドルでさばいどるということで、若い女性が1人でキャンプをして自然界
に生息する生き物も捕まえて食べちゃうこともあるよん、みたいな動画ですが
単純な話、若くて可愛い女子がマムシを捕まえて食べちゃうから絵になる、と
いうことで、これが小汚いおっさんがマムシを捕まえて食べても、気色わる～
という反応しかないだろうな…と思った次第です。
かほなんと名乗っていますが、可愛い女性は得をするというのは現実であって
それは仕方ない話ですわね。世の中そんなもんです。
という話はともかくとして、メインの話はマムシです。
沖縄や琉球諸島の有名な毒蛇ハブは本州には生息していませんから、一般的に
日本の毒蛇と言えばマムシとヤマカガシということになります。
毒の成分で言えばハブのLD50（対象となる動物のうちの50％が死ぬ毒の強さ
を表す数値で、体重1kgに対する毒の量で表します。LD50が1mg/kgだとした
場合は、体重50kgの女性では50mgを投与されたら100人のうちの50人は死亡
するという数値で半数致死量とも言います）は、3.42mgです。
それに対してマムシは1.5mg、ヤマカガシは0.27mgなので、あの恐れられる
ハブよりもマムシは強力な毒を持ち、ヤマカガシはさらに強力な毒を持つ蛇と
いうことになるんですよね。
ハブが2メートルぐらいに対して、マムシはその半分ぐらいの大きさなので毒
の量が少ないため咬まれて死ぬことは少ないのですが、体重の軽い子供や女性
が咬まれた場合、死ぬこともあるので、かほなんさん気を付けて下さい。
以前、群馬県のジャパンスネークセンターという蛇類の研究施設に併設された
蛇のみの観光展示施設に行ったことがあります。（一応、観光施設です）
JAFの会員証やイオンカードを見せても割引してもらえます。
園内にレストランがあって、蛇料理を食べることも出来ましたが、現在は人手
不足という理由でレストランの営業は休止状態になっています。
普通の料理ならともかく、なかなかヘビ料理の出来る人はいませんからね。
以前、営業していた時の料理人の方が退職されたということなのでしょう。
で、ここのレストランで提供されていた料理はマムシ入りのスタミナラーメン
1,260円からマムシのフルコース5,250円まででしたが、可食部の量とか単純
に考えると高いんじゃないの？と個人的な感想として思いました。
材料の特殊性だとか、調理の方法（手間隙のかかり具合）なども考えると妥当
かなとは思うもののマムシを食べなきゃ意味が無いほどのことでもないです。
この動画ではハブの胆のうを混ぜていますね。
マムシ料理のフルコースという場合は、大体生き血（血が固まるのでワインで
割って、店によってはピクピク動く心臓とか入れるみたい）を飲むようですが
基本的にヘビ類は寄生虫を大量に持っているので、生のままで血を飲むなんて
自殺行為なんですけどね、食用のマムシは餌を管理しているのでしょうかね。
少なくとも天然モノだったら絶対にヤバい食べ方です。
シマヘビは田舎育ちの人の話では蒲焼にすると美味しいと言っていましたから
マムシも同じように調理すれば美味しいのかも知れませんが、骨が固いらしい
のでウナギのようなわけにはいかないんじゃないのかな。
一応、マムシの味に興味はありますが、現時点まで食べる機会はありませんし
あえて機会を作ろうという気もないので死ぬまで食べることはなさそうです。