に亡くなっていたことが報道されました。
石原裕次郎さんと幻の共演とされ遺作になった「松竹梅」のCM
「大都会」シリーズでの黒岩軍団、「西部警察」シリーズの大門軍団を率いて
きた正義のために闘う男を演じてきた他、「浮浪雲」の主人公、雲を演じたり
また大河ドラマにも何作か出演して、歌手としても「くちなしの花」をヒット
させていて、昭和生まれの私にとっては大スターの一人でした。
「大都会」「西部警察」ともに、今の時代の基準だと、犯人の人権がどうとか
咥えタバコや歩きタバコが問題とか、市街地での発砲なんてあり得ないなんて
良識派を自認する人から抗議が殺到して地上波での放送はさせてもらえないと
思いますが、この番組が大人気だった時代は、現実と仮想のドラマがきちんと
切り分けられていて良い時代だったと今になって思います。
石原プロモーション制作の刑事ドラマ「大都会」「西部警察」が、ある意味で
ファンタジーだった時代に、毎週ドラマが見られた時代をリアルタイムで経験
出来たのは幸せだったと言えるかも知れません。
石原裕次郎さんが1987年に亡くなってから、33年になり石原プロモーション
が解散をすることを発表された今年、呼吸器疾患で療養している渡哲也さんの
病状についても話が出ましたが、なんとなく嫌な予感があったのもまた事実で
天国で寂しくなった石原裕次郎さんが、お盆で帰ってきた時に、もうそろそろ
一緒に行かないか?と誘ったような、そんな感じがします。
肋膜炎から直腸がん、大腸がん、急性心筋梗塞と、大病と闘ってきた人生でも
ありますから、年齢的には78歳と年老いてはいませんが、闘いの時は封印して
ゆっくりと休んでいただくことを早過ぎるとは思いません。
普通の人の何倍も濃密な時間を過ごした渡哲也さんを石原裕次郎さんは黙って
見ていられなくなったんじゃないかとも思います。
石原プロモーションが解散後は渡哲也さんと行動をともにすると明言していた
舘ひろしさんの落胆は相当なものだと思いますが、石原プロモーションの実績
を語り継ぐ人として、これからも頑張っていただきたいです。
渡哲也さんのご冥福をお祈りします。