少年チャンピオンに一時連載されていた「よたろう」という漫画もありました
が、正直なところ何が面白いのか全くわからなくて「ブラックジャック」とか
「ドカベン」の影に隠れた存在だったように記憶しています。
「よたろう」と同じぐらいの頃に連載開始になった「浮浪雲」は、それまでの
重々しい画風から柔らかい軽い感じのタッチになって、人を殺したり、暴力や
女性を凌辱する場面などがない設定になっていて、ジョージ秋山さんの作品の
中では唯一、連載されている漫画誌(ビッグコミックオリジナル)を読む際に
飛ばさずに読んだ漫画でした。(漫画の画風やストーリーが合わないと感じた
作品は読み飛ばすので、漫画誌を買っても全部読まないことは普通でした)
他に話題になった作品として「ピンクのカーテン」と「うれしはずかし物語」
という青年誌というよりはエロ系の漫画誌に掲載された作品が、映画化されて
「ピンクのカーテン」は美保純、「うれしはずかし物語」は川上麻衣子が主演
をして話題になり、美保純はこの作品と続編で日本アカデミー賞の新人俳優賞
を受賞しています。(アカデミー賞というと、アメリカ・ハリウッドの真似の
ような感じはしますが、ポルノ映画であっても演技をきちんと評価する姿勢と
いうのは良いことだと思いました。)
アニメになって大ヒットするような漫画を描く人ではありませんでしたが長編
の「浮浪雲」は44年間連載を続け、渡哲也さん、ビートたけしさんが主演して
テレビドラマにもなっているので知っている人も少なくはないと思います。
また一人、昭和から活躍していた漫画家が亡くなりました。寂しい話です。
ジョージ秋山さんが死去
- 訃報・追悼