済州国際空港に着いたのが16時頃で、予約していた18時35分の便は定刻出発
ということになっていますが、その次の便は欠航、それよりも早い16時30分
の便は二時間遅れの出発という状況でした。
ソウルからのアシアナ航空便も二時間遅れの到着予定で、折り返し便が飛ぶか
どうかは未確定ということになっていて、空港ロビー内にはハンディカメラを
抱えたテレビ局のクルーが到着便のディスプレイを撮影していました。
空港の外は台風の影響がかなり大きくなっていて、滑走路は霧の向こうという
感じで翼の灯りで飛行機が離陸していく様子は見えますが、着陸便は欠航便が
多くなっているようで、ほとんど降りてきません。
滑走路に向かって渋滞の列が出来ていて準備が出来た飛行機から逃げるように
離陸していく感じになっていました。
出発ロビーの中では欠航が決まった人なのか、壁際に座り込んで酒宴を開催中
のグループもいて、飛行機が飛ばない以上諦めるしかない感じです。
しばらくすると予約便の搭乗時間が来て、定刻に搭乗開始になりましたが機体
はボーディングブリッジに接続されているわけではなく、バスに乗って移動と
いうことで、バスを降りて飛行機に乗るまでの間に吹き付ける風雨でずぶ濡れ
になってしまいましたが、帰れないよりはマシです。
シートに座って外を見ると駐機場の路面は川のようになっていて、吹きつける
風で水が吹き飛ばされているような状態になっていて、暴風域のない緩い台風
でも、一応は台風なんだなと改めて思いました。
早く帰りたい人ばかりということもあり、定刻よりも早くドアが閉まり滑走路
に向かって移動が始まり、少し順番待ちがありましたが順調に離陸をして上空
へと飛び立ちましたが、雲の上に出ることが最優先なのかエンジンの音は轟音
のままで、かなり急角度で上昇を続けました。
飛行機は風に向かって飛ぶわけですから、当然、台風に向かって飛び立った後
方向転換をして釜山に向かいましたが、上下の揺れだけでなく急激に落ちたり
左右に揺れたりと、なかなかスリルのあるフライトでした。
エアプサンの国内線なので日本語のアナウンスなど当然ありませんが、飛行中
何度も「タービュランス=乱気流」という言葉が出てきていたので、乱気流の
中を飛行していますので、揺れますが飛行には問題ありませんという内容だと
いうのは大体わかりましたが、風に舞う葉っぱのような状態なわけですからね
落ちないとは思っても絶対はないのが世の中ですから…。
この揺れがいつまで続くんだろうと思い始めた頃に、雲の隙間から釜山の灯り
が見えて、揺れもちょっと収まって韓国国内線で墜落事故、日本人も搭乗か?
という記事にならなくても済みそうだなと思いました。
どれぐらい揺れたかというと、釜山国際空港に着陸したと同時に客席後方から
盛大な拍手が出たぐらいでしたから、こりゃヤバいんじゃない?と思ったのは
私だけではなかったようです。
なんとか釜山に到着して、当日予約をしたソラリア西鉄ホテルまでタクシーで
向かいましたが、このタクシーのドライバーはホテルの場所を知らないという
ちょっと困ったお爺ちゃんドライバーで、カーナビとスマホのナビの二段構え
で走っていてもホテルの場所を間違えてしまったぐらいでしたが、無事に地上
を走っているわけですから怒りはありませんでしたね。
人間死ぬかと思うと小さなことはどうでもよくなるものですね。
済州島から釜山までは、台風情報と発着情報の収集に必死だったのでほとんど
写真を撮ることは出来ませんでしたので、空港の写真は一枚だけです。
ソラリア西鉄ホテルは日系ホテルなのでフロントでは日本語で対応してくれて
トイレは温水洗浄タイプ、部屋は少し狭かったのですが料金もリーズナブルで
場所(西面)的にも文句のつけようのない良いホテルでした。
窓からはロッテショッピングセンター(デパートと免税店)が見えます。
ベッドは160cmサイズだと思います。
コンパクトですが機能的にまとめられた水回り。
一番安いプランだったので浴槽はありませんでしたが、使い勝手は良いです。
便器のブランドが「のびた」だったのは笑えましたけどね。