翌朝、回復を期待していましたが雨が止むことはありませんでした。
日本の天気予報サイトを見るとどう考えても台風は済州島に向かって一直線の
コースですから翌日の朝予約している釜山へのフライトは、キャンセル間違い
なしという感じでしたし、変更手数料とホテル一泊分の宿泊料は勿体ないとは
思いつつも台風の中で一日過ごすのもバカバカしいですし、台風が停滞したり
したら翌々日の帰国便に間に合わないということも考えられるので、予約変更
を決断して当日の夕方便に変更しました。
曇り空のように見えますが、雨が降っています。
日本から予約しておいた模範タクシーのドライバー金太仁（キム・テイン）氏
との約束の時間も近付いたので、７階の部屋からエレベーターでフロント階に
降りるとすでにロビーで待っていてくれました。
ベランダから出発前に撮影。晴れたらきれいだっただろうな…。
フロントで明日までの予約をキャンセルすると言うと、フロントの女性が少々
困り顔になったのでキムさんに通訳をしてもらうと、キャンセルは出来ますが
返金が出来ませんとのこと…そりゃ仕方ないですよね、当日ですから。
それは構わないと言うと、それなら問題ありませんとのこと。
レートの高い宿泊なら当日キャンセルの返金もありますが、私はアゴダの予約
で、三日前までは返金ありの契約で予約しましたから当然返金はありません。
でも、フロントの女性が困惑したということは同じような条件で予約していて
当日キャンセルの上にお金を返せという人がいるということですからね。
ホテルのフロントという仕事もストレスの溜まりそうな仕事ですね。
という話はともかくとして、キムさんには天帝淵瀑布、正房瀑布、天地淵瀑布
の三つの有名な滝と知る人ぞ知る名所ラブランドに行って欲しいという要望を
事前に伝えていたものの止みそうにない雨のため、どこか室内で楽しめる場所
に変更しますか？と聞かれました。
射撃は？と聞かれましたが、韓国で3,500円払っても12発しか撃てないけれど
マニラで3,500円払えば100発撃てることを知っているので、その提案は却下
させていただき、行けるとこまで行きましょうということになりました。
済州島の北側から山の麓の道を通って西帰浦市へと移動し、まずは正房瀑布へ
行きました。（山の近くは特に雨が激しく、時々徐行をして一時間でした）
正房瀑布は山から湧き出た水が直接海に流れ落ちる滝で、パワースポットとも
言われていますし、秦の始皇帝（不老不死に執念を燃やしていた皇帝ですね）
の命を受けた徐福（宦官）が薬草を求めて訪れたとも言われている場所です。
台風の波がなければ、滝つぼの真下まで行けるはずです。
台風の影響で海の波がかなり高くなっていたので、絶対に海には近づかないと
何度もキムさんから注意を受けて、滝の近くまで下りて行きました。
滝つぼの真下まで下りる階段があり、入場料は2,000Ｗです。
大波が次々に押し寄せてきます。実際のところ怖かったです。
雨が降り続いていたので滝の水量も多かったのですが、海から吹き付ける風も
あって、傘を持っていてもほとんど意味がない感じで濡れました。
出来るだけ滝に近付きましたが、死んだらお終いなのでここまでにしました。
でも、パワースポットと呼ばれる雰囲気は十分に伝わってきましたね。
もっとサクサクと話を進めて行くつもりでしたが、正房瀑布の話だけでかなり
長くなってしまいました。
滝を見ているうちに、波はさらに大きく激しくなってきました。
予定していた天地淵瀑布は10分以上も歩かないと滝までたどり着けないという
ことで予定を変更し、済州島で一番大きいので是非案内したいというキムさん
の熱心なお勧めで薬泉寺というお寺に行きました。
普段から寺社仏閣巡りをしているわけではないので、お寺のことは全く詳しく
ありませんが、朝鮮王朝初期の仏教建築で建てられた寺院だそうです。
興味がない割に話せば長くなりそうなので、今回はここまでにします。