俳優として、また歌手として活動を続けている中村雅俊さん。
あまり年齢を感じていませんでしたが、現在68歳ということで一般の会社員
なら既に定年退職をして悠々自適な生活と言いたいところですが、年金が減額
されてアルバイトでもしなければ、なかなか趣味にお金も使えないという現実
をしみじみと感じ始めている頃かも知れません。
そんな中村雅俊さんがデビューしたのは「われら青春!」で、新人の英語教師
でラグビー部の顧問という役柄でした。
後にヌードになるとは想像もしなかった島田陽子が好きで、主役の中村雅俊は
不細工な新人役者だなぁと思ったものですが、それでもドラマは毎回欠かさず
見たような気がします。(挿入歌の「ふれあい」がデビュー作でしたね)
最初のキャスティングでは故・松田優作が主役になる予定だったものの諸事情
(太陽にほえろ!の出演が決まっていた)により、松田優作の紹介で俳優座の
後輩だった中村雅俊さんが抜擢されたというような話も聞いたことがあります
があくまでも伝聞なので信憑性は定かではありません。
その後「ゆうひが丘の総理大臣」では、神田正輝と共演したりしていましたが
もっともイメージと合っていたのは「俺たちの旅」のカースケ役でした。
主題歌の「俺たちの旅」もエンディングテーマの「ただお前がいい」も、当時
中学生だった私には「青春」ってこんなものなんだろうな、と思わせる名曲で
今聴いても歌詞の単語一つ一つに感傷的なものがあります。
そんなわけで最初のイメージは最悪でしたが憧れの女優だった五十嵐淳子さん
と結婚したことで、あの憧れの五十嵐淳子さんが選ぶ人なんだから間違いない
という「なんか筋違いじゃないか?」という理由と、「俺たちの旅」の役柄に
感化されて好きな俳優になりましたが、もう45周年とは時が過ぎるのは本当
に早いなと実感します。
ヒット曲を網羅したシングルベスト盤を7月1日にリリースし、その後の6日
からは東京の明治座で「中村雅俊アニバーサリー公演」を初の座長公演として
開催するようで、もう数年で70歳になるわけですが、ますます元気に活躍を
続けている姿に頭の下がる思いです。
「蒲田行進曲」の主題歌の「恋人も濡れる街角」など好きな曲が多い人なので
これからも俳優として歌手として活動を続けていって欲しい方の一人です。