今年も残り約一か月となったところで、漫画家の水木しげるさんに続いて
作家の野坂昭如さんが亡くなりました。



決して品が良いとは言えない「エロ事師たち」で作家デビューし、その後
永井荷風作の「四畳半襖の下張り」を雑誌に掲載して、わいせつ文書販売
の罪に問われて、わいせつの概念を最高裁まで争う(結果は敗訴)などの
側面がある一方で、戦争の悲惨さを描きアニメ化もされた「火垂るの墓」
で直木賞、「おもちゃのチャチャチャ」でレコード大賞童謡賞を受賞する
など、作家としてもいろいろな分野で評価されていました。