いつかはこういう時が来ることは理解してはいましたが、寡黙で芯の強い
男を演じてきた俳優の高倉健さんが悪性リンパ腫のため亡くなりました。



今年の三月から鹿児島県を中心に放映され始めた健康家族のCMが最後の
映像作品になるのではないか?という話を聞いて、そうはならないことを
願いつつ、それでも年齢的に冷静に考えたら、粗製乱造タイプの映画には
出演していませんから二年後、三年後に公開される映画に出演することは
難しいだろうなという見方もしていましたので、最後の作品になるという
話が出たこと自体、業界内では不治の病であることは知られていたのかも
知れないなとも思いました。





現実社会において暴力団には嫌悪感しか持ちませんので、任侠映画に出演
していた頃の高倉健さんには、興味はありませんでしたが山田洋次監督の
「幸福の黄色いハンカチ」や「南極物語」などの作品で台詞をよどみなく
話すのが優秀な俳優ではないという見本を見せてくれました。

「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」という言葉を遺し83歳
で旅立たれた高倉健さんのご冥福をお祈りいたします。

あの頃映画 「遥かなる山の呼び声」 [DVD]


by G-Tools