海上で発見された油がジェット燃料ではなく船舶用であることが確認され
機体の破片一つさえも発見されていないマレーシア航空機の消息不明事件
ですが、香港や中国の市民の間では中国による撃墜説が出ています。

全人代(全国人民代表大会)が開催されている中国の北京に向けて飛行中
のマレーシア航空機がハイジャックされ、全人代の会場に突入するという
情報を入手した中国政府が、ベトナム沖を飛行していたマレーシア航空機
の撃墜を命じ、中国軍の戦闘機によって撃墜されたというもので、普通に
考えたらあり得ない話ですが、中国での報道が通常の海外航空会社の事故
の報道と比較して扱いが大きいことに違和感を感じています。

中国に向かっていたのですから中国人の乗客が搭乗していたということも
理由の一つでしょうが、原因が特定されていないうちからマレーシア航空
と空港の警備担当者が一方的に悪いという批判を繰り返している点に何か
不可解な感じがします。

テロである証拠は何もなく、世界中のどこの組織からも犯行声明の一つも
出ていないにも関わらず、如何にもテロ組織に関連があるかのような論点
でマレーシア側を責め立てているのは、逆に言えば撃墜の事実が明るみに
出た際に、言い訳をするための既成事実を積み重ねようとしているようで
放火事件の犯人が放火の現場で消防車を呼ぶような胡散臭さを感じるのは
どうしてなんだろう?と考えてしまいますが、あくまでも噂話なので真実
の解明が待たれることである話なんですけどね。

このままだとUFOにさらわれたとか、四次元空間に飲み込まれたとかの
奇想天外な話になっていきそうな感じです。

早すぎた死亡宣告―誰が大韓航空007便を“撃墜”したのか
高橋 五郎


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