先日、75歳で逝去した歌手・島倉千代子さんが、亡くなる3日前に自宅
でレコーディングした新曲「からたちの小径(こみち)」が12月18日
契約レコード会社の判断で急遽発売されることが決まりました。

当初は、来年のデビュー60年の節目に向けてシンガー・ソングライター
の南こうせつさんに作曲を依頼して、デビュー60周年記念を祝う新曲と
して発売される予定でしたが、残念ながら遺作となったしまった曲です。

からたちの小径


11月15日にスタジオでレコーディングをする予定だったはずが体調の
悪化で、島倉千代子さん本人が「その日まで待てない」と申し出たことで
予定を早めて11月5日に、亡くなる三日前に自宅に機材を持ち込んで、
リビングで録音が行なわれた作品が発売されることになります。

過去の偉大な歌手であり俳優であった人たちは、自分自身の死期を悟った
かのように、美空ひばりさんには「川の流れのように」石原裕次郎さんは
「わが人生に悔いなし」といった自分自身の人生を振り返り、音楽として
遺すかのような曲が最後の歌になっていますが、島倉千代子さんも自分の
人生を凝縮したような歌を遺して去って行きました。





何か秀でるものを持った人は自分の死期を悟り、多くの人に対して遺言の
ような作品を遺して旅立っていくようです。

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